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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.06.23 13:52
更新日: 2022.03.09 16:45

根本悠生 2021インターナショナルGTオープン第2戦スパ・フランコルシャン レースレポート

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海外レース他 | 根本悠生 2021インターナショナルGTオープン第2戦スパ・フランコルシャン レースレポート

 決勝レース1のスターティンググリッドを決する公式予選Q1は、気温24.8度、路面温度40度のドライコンディションのなか、19日午前に行われた。2分17秒209を記録してポールポジションを手にしたのは公式練習から好調のマクラーレン720S GT3。

 19日午後、70分間の決勝レース1は気温26.6度、路面温度38.0度というコンディションの中、スタートを迎えた。

 ムーランがスタートを担当した19号車は、1コーナーの混乱をすり抜け7番手にポジションを上げた。その直後、オー・ルージュの進入でカップクラスのポルシェがクラッシュを喫し、セーフティカーが導入される。約14分後にリスタートを迎えるが、それからまもなく8番手を走行していた72号車マクラーレンがクラッシュし、リスタートから約2分で2回目のセーフティカーが導入されることに。2回目のセーフティカーは導入から約20分後、残り時間33分のところで解除となった。これによりムーランの搭乗時間はほぼセーフティカーランとなったが、19号車は2度目のセーフティカー導入直前に6番手にポジションを上げることに成功する。

 ムーランは残り30分のところでピットイン、第2スティントは根本が乗り込んだ。一刻も早くコースに復帰したいところだが、ここでハンデストップの5秒がのしかかる。レース前半がほぼセーフティカーランということで、各車のギャップは1秒以内という状況。そのため、根本は14番手でコースインすることとなった。ライバル勢が続々とピットに入るなか、根本は1台をオーバーテイクし、全車がピットを終えた時点で5番手にポジションアップ。さらに上位を狙うも2番手争いは1秒差以内に4台という大接戦が繰り広げられる。

 終盤、根本は4番手を走るチームメイトの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoをオーバーテイクに成功し4番手にポジションを上げる。19号車根本と63号車は至る所で接近戦を展開したため、背後からは6番手のメルセデスが接近するも、根本は4番手のポジションをを守ったままチェッカーを受けた。表彰台に一歩届かなかったものの、4位という結果を得たことで、19号車の5秒のハンデが消え、決勝レース2をハンデ無しで戦うこととなった。

■Qualify2:5th

 決勝レース2のスターティンググリッドを決する公式予選Q2は、気温19.5度、路面温度27.5度というのなか、20日午前に行われた。

 2分16秒598を記録してポールポジションを手にしたのは公式練習から好調のアウディR8 LMS GT3。

 19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは、根本がアタックを担当し、2分18秒032を記録して21台中5番手でセッションを終えた。

インターナショナルGTオープンに参戦する19号車ランボルギーニ・ウラカン GT3 エボ(根本悠生/バプティスト・ムーラン)
インターナショナルGTオープンに参戦する19号車ランボルギーニ・ウラカン GT3 エボ(根本悠生/バプティスト・ムーラン)

■Race2:2nd

 20日午後、60分間の決勝レース2は気温23.2度、路面温度38.7度というコンディションの中、スタートを迎えた。

 ポールスタートのアウディは序盤ペースが上がらず根本の乗る19号車までの上位5台が団子状態のまま均衡状態が続く。根本はあえてトップ集団から距離を保つ戦略に出るが、徐々に19号車のリヤタイヤが厳しい状況となり、再び上位勢とのギャップを縮めることは叶わず。

 しかし、トップを走るアウディと3番手のアストンマーティン・バンテージAMR GT3はハンデストップが5秒が課せられるため、根本はトップとのギャップを5秒までに抑えることができればトップ浮上が狙える状況となった。

 リヤタイヤが厳しいなか、根本はトップとのギャップを6秒までに抑えて15周目にピットイン。しかし、11周目と早めにピットインを敢行したチームメイトの63号車が先行するかたちとなり、2番手でコース復帰を果たす。アウトラップからライバル勢に1周1秒から2秒と驚異的なペースで周回を重ねた63号車とは13秒のギャップが開いていた。

 ムーランは根本とほぼ同じ2分20〜21秒台で周回を重ねるも63号車とのギャップは縮まらず、63号車が今季2勝目、19号車が2位に続き、VSRのランボルギーニ・ウラカン GT3 Evoがワンツーフィニッシュでスパ・フランコルシャン大会を終えることとなった。

 今回の2位表彰台獲得で、19号車根本/ムーラン組はポイントランキング3位に浮上。次戦となる第3戦は7月8〜10日にハンガリーのハンガロリンクで開催される。

第2戦スパ レース2で1-2フィニッシュを決めたヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング
第2戦スパ レース2で1-2フィニッシュを決めたヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング

■根本悠生 コメント

「ここスパ・フランコルシャンはランボルギーニ・スーパートロフェオで実走経験を積んできているものの、FIA-GT3車両では今週末が初走行という状況での参戦でした。しかし同じランボルギーニ、そして慣れ親しんだチームということもあり、公式練習1から違和感なく走行。寧ろ常にチームの中でベストタイムを記録することもでき、万全の状態でレースに挑むことができました」

「また天候が不安定なことで有名なスパですが、夜間に猛烈な大雨に見舞われるなどはあったものの、昼間はすっきりと晴れてくれたこともあり、常にドライで走行できたことも助けになりました」

「予選Q1では相方のバプティストの調子が上がらず後方に沈みましたが、それ以降のセッションでは一発の目立った速さこそ見せられなかったものの、着実に堅実に順位を上げ、また特にレース1後半にはライバル達やチームメイトと激しいバトルを楽しむことが出来ました」

「チームメイトと共に再び1-2を獲得できたことを誇りに思います。このハイレベルな戦いの中で、こうやって力強い戦いを魅せられるのはまさにチーム力の賜物だと思います。応援してくださったスポンサー様、ファンの皆様、そして家族に感謝しております」

「次戦のハンガロリンクは未経験のサーキットなので、事前のシミュレータートレーニングを含め、万全の準備を整えてまた勝利に向けて戦います。引き続き、応援宜しくお願い致します」

インターナショナルGTオープンに参戦する根本悠生(ヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング)
インターナショナルGTオープンに参戦する根本悠生(ヴィンチェンツォ・ソスピリ・レーシング)


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