この『P2 off-axis』はシステム定格60Vで、20kgの重量となるバッテリーパックを搭載。7.5kgの電気モーターとコントローラー、ポンプ、冷却パイプ、配線ケーブル類などを含め、システム総重量は64kgに抑えられたという。
TOCAによれば「NGTC規定ツーリングカーの運動性能にはほぼ影響を及ぼさない範囲に納まった」というこの新システムは、チーム独自にチューンされた2リッター直列4気筒直噴ターボと共通トランスミッションにドッキングされる。
またTOCAは、シリーズが用意する“共通”内燃機関、通称『TOCAエンジン』も新型へのスイッチを予定しており、その製造は現在のスウィンドン・パワートレイン社から、フォードとのWRC世界ラリー選手権活動や、ベントレーとのGT活動で車両設計・製作(コンチネンタルGT3)を担当してきたMスポーツ社へと引き継がれる。
「2022年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権のカレンダーを確定することができ、心からうれしく思う」と語るのは、すべてのプログラムを主導してきたBTCC最高経営責任者のアラン・ゴウ。
「イギリスで最大のシリーズとして、我が国で開催される他のモータースポーツ・カテゴリーや世界のレースシーンに対しても、それぞれのカレンダーを計画できるよう、我々のスケジュールがいち早く確認、発行されることが非常に重要なんだ」と、例年どおりの早期カレンダー発表を実現させたゴウ。
ワクチン接種が進みながら、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の再拡大傾向が看取されるイギリスだが、世界の他の国と同じように、欧州域内の衛生環境や国内情勢を鑑みながらのシリーズ運営が続くことになる。



■BTCCイギリス・ツーリングカー選手権 2022年レーススケジュール
Round | Date | Circuit |
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Rd.1 | 4月23~24日 | ドニントンパーク |
Rd.2 | 5月14~15日 | ブランズハッチ(インディ) |
Rd.3 | 5月28~29日 | スラクストン |
Rd.4 | 6月11~12日 | オールトンパーク(アイランド) |
Rd.5 | 6月25~26日 | クロフト |
Rd.6 | 7月30~31日 | ノックヒル |
Rd.7 | 8月13~14日 | スネッタートン(300) |
Rd.8 | 8月27~28日 | スラクストン |
Rd.9 | 9月24~25日 | シルバーストン(ナショナル) |
Rd.10 | 10月8~9日 | ブランズハッチ(GP) |