「FIAによる必要な認証が発行されるよう、改修工事をできるだけ早く完了させるべく、現在もあらゆる努力が払われていると承知している」

「これにより、イベント前のすべての準備を継続し、関係者が自信を持ってイタリアのWTCRイベントに備えることができるはずだ」

 現在、アドリア・レースウェイではトラックのレイアウト変更や延長を含めた抜本的な改修作業が続いており、落成の暁にはWTCRのレース内容にも「大いなるメリットがもたらされるだろう」とリベイロ代表。

「すべてのWTCRドライバーにとって未経験のトラックが、我々のカレンダーに追加されればシリーズにとって非常に興味深い体験になるだろう。このアドリア完成により、イタリア最初のWTCRイベントが成功を収めるのは間違いない」

「今季ここまで、ドイツ、ポルトガル、スペインでのアクション満載の週末を振り返れば、4社の異なるカスタマーレーシング・ブランドと、6つのチームから6人の異なる勝者が生み出された。来月のハンガロリンクも、引き続きスペクタクルな週末になると期待している」

 そのハンガリー戦を経たWTCRは再び約2カ月近い空白期間が発生し、10月に韓国のインジェ・スピーディウムでのレースが予定されている。しかし、世界的に蔓延の収まる気配がない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異や、それに伴う各種の移動制限、行動制限など各国の政策次第では、今季のアジア・ラウンドが開催できるかどうかも不透明な情勢だ。

 そうした状況を横目に、ヨーロッパから各車両やイベント運営設備を運ぶ海上輸送便の締め切りも迫っており、GOサインが出せるかどうかは近日中にも決定が下されるという。

 仮にアジアのフライアウェイ戦がキャンセルされた場合、昨年と同様の措置として、ヨーロッパのいずれかの地域で追加のイベントが候補に上がる可能性も出てきている。

アジア・フライアウェイ戦にはリンク&コーのお膝元である中国や、ヒュンダイの地元韓国戦も含まれる
アジア・フライアウェイ戦にはリンク&コーのお膝元である中国や、ヒュンダイの地元韓国戦も含まれる
11月末に予定されている伝統のマカオ、ギア・サーキットでの1戦も予断を許さない状況に
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