決勝レース2のスターティンググリッドを決する公式予選Q2は、レース1翌日の25日午前に、気温30度、路面温度33度、湿度39%というのなか行われた。
1分40秒121を記録してポールポジションを手にしたのはVSRのチームメイト、63号車のフレデリック・シャンドルフ。
19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは、根本のパートナー、ムーランがアタックを担当。前日からセットアップにも大きな変更を加えた19号車であったが、ベストタイムは1分41秒939に終わり、7番手でセッションを終えることとなった。
■Race2:4th
25日午後、60分間の決勝レース2は気温31度、路面温度41度、湿度36%というコンディションの中、スタートを迎えた。事前の天候予報では、わずかに雨が降ると予想されるも、スタートの時点では強い日差しが照りつける。
序盤、3番手争いを展開していた47号車AMGと21号車アウディがトサコーナーで接触。このアクシデントにより47号車AMGは最終結果に5秒加算のペナルティが課せられることとなった。
スタートから7番手のポジションをキープしていた19号車だったが、トップからは1周2秒遅れとなる1分44〜45秒台で周回を重ねる。そのため、ピットレーンオープンとなった14周目に真っ先にピットイン。ムーランから根本にドライバー交代を実施する。
根本は交代早々から1分42秒台を記録すると17周目には1分41秒429を記録。その翌周にはレース中2番目に速いタイムとなった1分40秒958を記録し、上位勢を猛追する。
そしてInception Racingの72号車マクラーレン720S GT3の背後につくと、タンブレロで勢いよくオーバーテイクを決めて19号車は4番手に浮上する。
この時点で3番手47号車とは9秒近いギャップがあったが、47号車は5秒加算ペナルティが確定している。根本が47号車とのギャップを5秒以内まで縮めることができれば表彰台を獲得できるという状況となった。
根本は47号車を0.2秒づつ上回るペースで周回を重ねるも、60分のレースはそのままチェッカー。タイム差は9秒弱あったため、ポジションは変わらず、第4戦レース2を4位で終えることとなった。
ポイントランキングで3位をキープする結果とはなったが、チーム、そして根本にとって次戦に向けて大きな収穫があるレースウイークとなった。
インターナショナルGTオープンの次戦は9月12日にオーストリアで開催される『第5戦レッドブルリンク』となるが、根本悠生とバプティスト・ムーラン、そしてVSRは7月29日〜8月1日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される『2021年 トタルエナジーズ・スパ24時間レース』に挑む。
■根本悠生 コメント
「今週末は過去に無い難しいものとなりました。持ち込みのセットアップがうまく機能せず、まずはベースセットを立て直すところから始まりました」
「ここイモラは縁石の攻略が非常に大事になりますが、GT3での攻略に少し時間がかかりました。レース1では不運にもメカニカルトラブルが発生してしまいゴールまでクルマを運ぶのがやっとの状態でしたが、レース2に向けては大胆なセット変更が功を奏し、非常に力強いパフォーマンスを発揮することができました」
「残念ながらレース序盤の失速もあり、リザルトは残すことができませんでしたが、チーム一丸となってペースを取り戻すことができたのは非常に良かったです」
「貴重なポイントを重ねることができ、また次戦に向けて引き続き0ハンディキャップを維持できましたので、初優勝に向けて引き続き頑張ります」