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 一方、マッサからの招待を受けたグロックも、間髪を入れず「即座に受けることを決めた」と、ブラジル行きに前向きな姿勢を見せた。

「サンパウロに行き、ストックカーでフェリペのパートナーになることができてとてもうれしい。僕にとってもエキサイティングで非常に特別な週末になるだろうね」と、F1引退後はDTMドイツ・ツーリングカー選手権でも活躍するグロック。

「ストックカーはずっとフォローしてきたよ。ドライブが難しそうなクルマだが、フェリペからは挙動がわかるように車載カメラの映像が届いているんだ。南米大陸を代表するビッグカテゴリーだし、とても楽しみだね。実力を備えた多くの名前がグリッドにあり、速いドライバーたちとの勝負は胸が高鳴る。僕も速く走れることを祈っているよ」

 また、インディカー・シリーズのチャンピオンであり伝統のインディ500も制覇したトニー・カナーン(テキサコ・レーシング/トヨタ・カローラ)も、マッサと同じくフル参戦2年目の開幕に向け強力なドライバーを招聘。昨季中盤に代役参戦で白羽の矢を立てたピエトロ・フィッティパルディと、初めてマシンをシェアすることがアナウンスされた。

「ストックカーでセカンドシーズンをスタートできることにとても興奮している。ピエトロ(・フィッティパルディ)は国際シーンでもっとも有望なタレントのひとりであり、2021年のクリティバでの素晴らしいパフォーマンスにより、ダブルスに向けた自然な選択肢だったよ。当時は北米オーバル戦との日程が重なったが、今回はインテルラゴスでカローラを共有し、ともに素晴らしい結果を目指すことができるはずだ」と語ったカナーン。

 一方、2022年も引き続きハースF1チームのリザーブ兼テストドライバーを務めるフィッティパルディは「彼らからふたたびの招待を受けたことは本当に光栄だ」と語り、代役参戦で獲得した7位を上回る成績を狙うと宣言した。

「昨年のクリティバではすべてのレギュラー勢と競争したけれど、今回は他のゲストと競い、インテルラゴスのような素晴らしいトラックでドライブするという別の経験になる。サンパウロのチームに素晴らしい結果をもたらすため、一生懸命努力するつもりだよ」と意気込みを語ったフィッティパルディ。

 そのカナーンとはチームメイトになるルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)は、2021年にシリーズデビューを飾った愛息“ドゥドゥ”ことエドゥアルド・バリチェロとペアを組み、同じくトヨタ陣営で2021年に自チームを立ち上げたネルソン・ピケJr.は、ふたたび新規チームとなるTMGレーシングから23歳の弟ペドロとともに参戦することを発表。

 この他、シボレー勢では“帝王”カカ・ブエノ(クラウン・レーシング/シボレー・クルーズ)が、かつてのチームメイトでもある元史上最年少チャンピオン、フェリペ・フラガの招聘を決めている。

F1引退後のティモ・グロックは、BMWのファクトリー契約ドライバーとして活躍してきた
2021年のSCBクリティバ戦でトニー・カナーンの代役を務めたピエトロ・フィッティパルディ
愛息”ドゥドゥ”ことエドゥアルド・バリチェロとペアを組む2014年SCB王者のルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)

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