2019年にWTCRシーンに姿を現して以来、ルクオイルはチームの主要パートナーであり続けてきたが、モンセによればWTCRでのヒュンダイ・ブランドの将来は、2022年シーズンを前に「確実に確保されている」と説明した。

「スポンサーシップについてルクオイルと話し合ったが、まだ合意には至っていない」と、ツーリングカー専門サイトの『TouringCarTimes』に語った同氏。

「もちろん今季は代替案を探しているが、それでも現状の予算は確保されている。水晶玉を持った占い師ではないから、状況がどのように変化するかはわからない。しかし我々もさまざまなパートナーやスポンサーと話し合っているから、その推移を見守りたい」

「重要なのはスポンサー契約の不確実性とは関係なく、我々がプログラム、そしてドライバーとともに、ここにいるということだ」

 2月にロシアがウクライナに侵攻した後、多くのモータースポーツ・カテゴリーで同様の現象が起きたが、ロシア企業との取引を見直すという挫折にも関わらず、モンセはエラントラ初年度からの貴重な教訓を踏まえ、2022年はその学びを活かすときだと強調した。

「昨年はエラントラの最初のシーズンであるにも関わらず、このクルマはいくつかの良い可能性を示した。今年はすべてをよりよく理解していると確信している」と続けたモンセ。

「今季も勝てない理由は見当たらない。昨季からセットアップにも一生懸命に取り組んできたからね。確かに、4台体制からの縮小で大規模なチームよりもデータが少ない可能性はあるが、タイトルを争うためWTCRで最高のドライバーラインアップが揃っている」

「2台のクルマでより関連性の高いデータが得られる可能性もあるし、決定は軽視していないが、量よりも質に重点を置くこともでき、それは現時点で我々も満足できる選択だと考えている」

Engstler Motorsportがホンダ陣営へのスイッチを表明したことを受け、改めて2台体制に縮小してのWTCR参戦となったヒュンダイ陣営
「昨年はエラントラの最初のシーズンであるにも関わらず、このクルマはいくつかの良い可能性を示した」とジュリアン・モンセ

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