レース会場は実際のラスベガスの公道を元にデザインされた1周3.13キロメートル、コーナー数20の仮想市街地サーキット。
rFactor2ベースで開発された競技環境でフリー走行、タイムアタック式の予選とスーパーポールセッションなど、普段のフォーミュラE選手権の流れに沿った進行だったが、レース時におけるシミュレーターの最大稼働数が20台であったことから、周回数を減らした「準決勝」レースが、決勝のスターティンググリッド下位(11位以下)を決めるために予選11位以下の20台で追加実施されるなど、独自のアレンジも施された。
またシムレーサー10選手を、選手権参戦中の10チームに一人ずつ所属させるという試みも、今大会をより興味深いものとするのに一役買っていた。
かつてはコンシューマー・エレクトロニクス・ショーの名で知られたCESは創設以来半世紀の歴史を誇り、来場者、出展関係者、報道陣の総数は、4日間の会期中で17万人を超える(*)、名実ともに世界最大級のトレードショー。
自動運転技術やIoT分野拡大の波は、自動車産業と電機業界のボーダーレス化を促進し、近年ではこの由緒ある展示会も一種のモーターショーと化してきている。
