ポールシッターから0.5秒差の3列目5番手には新結成エクシオン・レーシングのアイザック・アーロンソン(アウディRS3 LMS 2)が飛び込み、その隣の6番手にもミカエラ-アーリン・コチュリンスキーの後任としてダールグレンと組む21歳の新鋭アクセル・ベングトソン(PWRレーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が続くなど、新フォーマットが驚きを演出する効果ももたらした。
そのまま現地午後14時30分にスタートが切られたレースでは、ポールシッターのダールグレンが盤石の蹴り出しでホールショットを奪い、3番手発進のブリンクがセーデルシュトレームを仕留めて王者の背後でターン1へと入っていく。
その後方ではターン2で3台が絡むアクシデントが発生し、いきなりのセーフティカー導入となるも、5周目のリスタート以降も王者のポジションは揺るがず。ダールグレンが2秒差の単独走行に持ち込んでトップチェッカーを受け、2位にブリンク、3位セーデルシュトレームの表彰台に。
4位にブリンク・モータースポーツのネルマン、そして5位には10番手発進からオーバーテイクショーを披露したWTCR世界ツーリングカー・カップ経験者、アンドレアス・バックマン(レストラップ・レーシング/アウディRS3 LMS 2)が続くトップ5となった。
「1周目から18周目まで、ひとときも気を抜くことなくプッシュした。トビアスはレースを通じて接近していて、リラックスしてタイヤを節約する時間を与えてくれなかったからね」と語った勝者ダールグレン。
「成功した昨年の記録はもう完全に頭から離れていて、今は強力な結果を出すことに集中している。そして僕らは最大ポイントを獲得してシーズンの完璧なスタートを切った。次戦、僕のホームレースであるシェレフテオでもこれを基盤に物事を構築していくつもりだ」
一方で2位に終わったブリンクも、このスタートについて「満足していない」と、次戦以降の反撃を誓う言葉を残した。
「僕らの目標はポールと勝利だったが、結果的に2位に甘んじなくてはならなかった。その今週末で唯一、満足できる点があるとすればレースでのスタートで、その後も前途有望なペースを維持できた。しかし、僕らチームはトップになりたいと願っている。その目標を達成するため、シェレフテオを前にリロードする必要がありそうだね」
ふたりが語るとおり、STCCことTCRスカンジナビア・シリーズの第2戦は6月17~18日にシェレフテオのドライブセンター・アリーナで争われ、残りのシーズンは昨年の週末同様に3ヒートの形式を維持する予定だ。


