「最初のヒートでは、スタートからとにかく必死だった。序盤の数周はいつもタイヤグリップの発動で苦労するし、アシュはターン1で素晴らしい動きをした。でも、彼に付いていくうちにペースが戻ったんだ。ヘアピンで彼に突っ込むつもりはなかったけど、アシュは早めにブレーキングした。レース2ではチームメイトのコリンと良い勝負ができたと思う。2位には満足だし、選手権でも14点しか離れていないのは大きなボーナスだね」とヒル。
一方のサットンは、フォード移籍後初優勝の安堵とともに、そのBMWに仕留められたオープニングヒートに関して、ライバルを皮肉混じりに祝福する余裕を見せた。
「(追突されて)何て言えばいいか、このあと体がムチウチになっていないか、カイロプラクティックの専門医に診てもらう必要があると思うね! ともあれジェイクが最終コーナーで大打撃を与えてくれたことでダメージを追ったが、その後は最善を尽くしてコリンを抑え込めた。それにレース2はジェイクがシケインでミスしたことで、少し楽になったからね(笑)。彼はそこに焦点を合わせていたし、僕らもここを凌ぐことに集中した。NAPAレーシングUKで初勝利を収めることができてうれしいよ!」
そして最終レース3は、序盤にイングラムとゴードン・シェドン(ハルフォーズ・レーシング・ウィズ・カタクリーン/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が絡むアクシデントもありつつ、リバースポールのギャンブルが首位を堅持すると、背後ではフロントロウ発進のブッチャーが猛烈な勢いで躍進してきたヒルにも捉まり、前を追うことができず。26歳のルーキーが初勝利を収め、2位ヒル、3位ブッチャーの表彰台となった。
「信じられない気分だ! 僕は数年間レースから離れていたけど、ここへ戻ってくるのは本当に長い旅路だった。ジネッタJr.を戦った14歳のときから、このBTCCで勝つことを夢見ていたんだ。それがこんな完璧な形で叶うなんて……チーム、スポンサー、これを実現させてくれたすべての人に感謝の気持ちでいっぱいだ」とギャンブル。
この週末の結果、3位、3位、4位とレースウイークを通じて高い一貫性を披露したターキントンが新たなポイントリーダーに浮上し、イングラムを挟んでサットンが3位に躍進。続くBTCC第7戦は、2週間後の8月13~14日にスネッタートンで争われる。


