そして『Pool Furious』のスーパーファイナルも最前列からタンベイが逃げると、ミケリスとルカ・フィリピ(アルファロメオ・ジュリアETCR)らが追う一方、4番手発進だったアズコナはスタートで痛いミスを犯し、最後尾からの巻き返しを強いられる。

 3周目以降、首位タンベイとのギャップを詰めたミケリスだったが、ファイナルラップまで決定打を見つけ出すことができず。3番手フィリピを含めテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだものの、最後まで彼らを寄せ付けなかったタンベイが週末完全制覇で“King of the Weekend”を獲得。自身初のワールドタイトルを確定させた。

「素晴らしい気分だ。週末の初めから多くのプレッシャーを感じていたが、最後には勝っていたよ」と安堵の表情を浮かべた新王者タンベイ。

「この結果について、僕を信頼してくれたすべての人に感謝したい。とくにマティアス、そして僕の友人、チームの全員に感謝しているよ。これまで信じられないほど多くの感情を経験してきたし、2022年は僕にとってこれ以上ないほどの1年になった」と続けるタンベイ。

「(開幕戦フランス)ポー市街地でグリッドに並び、シーズンをスタートできたことは幸運だった。あそこは僕の幸運な場所のひとつだったからね。いつも『世界チャンピオンになりたい』と願っていたが、その思いは誰も僕から奪うことができなかったものだ」

 2016年末にDTMを離れて以降、今季ひさびさのレギュラーシートを得てFIA ETCRデビューを果たしたタンベイは「今この状況で、何が起こっているのかを理解するのは難しい」と、その世界タイトル獲得を感情的に締め括った。

「これは僕にとって初めてのタイトルであり、クプラとEKSファミリーには本当に大きな感謝を伝えたい。彼らは1年間素晴らしい仕事をしてくれたんだ。そして僕はすぐにパパになる。これ以上の結果を夢見ることはできないね。僕のガールフレンドにも大きなキスと祝福を!」

 週末最大100ポイントを獲得した新チャンピオンに続き、代表のエクストロームがランキング2位、そして同じく大量ポイントを稼ぎ出したブロンクビストは、マルタンとアズコナを抜いて単独3位に浮上。最終的にクプラEKSの3名がランキングトップ3を独占する結果となった。

『Pool Fast』のスーパーファイナルは、トム・ブロンクビスト(クプラe-Racer)が制する
『Pool Furious』では、タンベイが週末完全制覇で”King of the Weekend”を獲得。自身初のワールドタイトルを確定させた
「これは僕にとって初めてのタイトルであり、そして僕はすぐにパパになる。これ以上の結果を夢見ることはできないね」と、喜びを語ったタンベイ
新王者タンベイ、エクストローム、そしてブロンクビストと、EKS陣営がドライバーズランキングでトップ3を独占する結果となった

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