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海外レース他 ニュース

投稿日: 2023.03.22 14:07

ケセロウスキー惜敗。最終周のドラフト勝負を制した王者ロガーノが今季初優勝/NASCAR第5戦

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海外レース他 | ケセロウスキー惜敗。最終周のドラフト勝負を制した王者ロガーノが今季初優勝/NASCAR第5戦

「1号車(チャスティン)がターン1で4号車(ハーヴィック)に接近し、押したかどうかはわからないが4号車がルーズになった。それはレースのほんの一部だが、すべての現実だ。実際に僕らが管理できないことで、そこまではトップ5を走って、やるべきことをすべてやっていたんだ」と、インフィールドのケアセンター強制搬送後に語ったバイロン。

 その19周後には、リーダーに立っていたアリック・アルミローラ(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)のパンクチャーを契機にターン4で5台が巻き添えとなり、カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)もここでレースを終えてしまう。

「行くところがなかった。誰もタイヤの問題を抱えていなかったし、10号車(アルミローラ)が目の前でそうなるとは予想していなかった。もしそうでも反応する時間はなかったし、ついに前に出るタイミングでDNFなんて……ただただ、イライラする」と悲嘆に暮れるラーソン。

 こうして最終盤に向け、260周のうち140周をリードしたロガーノに喰い下がったのはセカンドロウ4番手発進だったケセロウスキーで、ここまで47周のリードラップを記録して最後の2周へ。

 このバックストレッチでクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)からのプッシュを受けたロガーノは、ドラフトの勢いを維持してアウト側からケセロウスキーに迫ると、そのまま首位奪還に成功。残るふたつのターンではボトムラインに移って後続の行く手を塞いだチャンピオンが、フォード勢の今季初勝利と自身アトランタ初優勝となる、カップ通算32勝目を手にした。

「そうさ、僕にとってここで勝つことは本当に特別なことなんだ!」と喜びを語ったロガーノ。

「僕はここで父と1/4マイルオーバルで腕を磨いた。ある意味で原点回帰であり、楽しい時間を過ごしたここにはたくさんの思い出が詰まっている。さらに大きなトラックで戦うことを夢見たし、最終的に勝てたことは個人的に大きな意味があるよ」

 一方、惜敗の2位に終わったケセロウスキーも、落胆を見せつつ「終盤のレースの質には満足している」と述べた。

「このレースのもっともクールな点は、ふたりのベテランが並んでバンプドラフトを実行し、フィールドを破壊しない態度を示したことさ」と続けたケセロウスキー。「敬意を持ってレースをすれば、こういう素晴らしいレースは起こり得る。 みんなよく頑張ったと思う。僕らは勝利のすぐそばにいた。チームと努力を誇りに思うし、できることはすべてやったさ」

 同じくスタートと最終盤で混乱の展開を見せた、併催のNASCARエクスフィニティ・シリーズ第5戦『ラプター・キング・オブ・ザ・タフ250』は、開幕連勝のオースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が早くも今季3勝目をマーク。

 一方のNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第3戦は、最終周からのリスタートを制した22歳のクリスチャン・エッケス(マカナリー・ヒルゲマン・レーシング/シボレー・シルバラードRST)がキャリア通算2勝目を飾り、服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)は、16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRD-Pro)がそのラストラップの攻防でマルチクラッシュの犠牲となり、無念のリタイアに終わっている。

アリック・アルミローラ(Stewart-Haas Racing/フォード・マスタング)のパンクチャーを契機に、ターン4で5台が巻き添えとなる
「最後は本当にハードなレースをし、20号車(ベル)から良いプッシュを得てクリアに出来た。シーズン序盤での大勝利さ」と王者ロガーノ
併催NASCAR Xfinity Series第5戦は、開幕連勝のオースティン・ヒル(Richard Childress Racing/シボレー・カマロ)が早くも今季3勝目をマーク
NASCAR Craftsman Truck Series第3戦は、22歳のクリスチャン・エッケス(McAnally-Hilgemann Racing/シボレー・シルバラードRST)がキャリア通算2勝目を飾っている


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