プロジェクトを担当するフーニガンのリリースには「リアは世界でもっとも恐ろしいヒルクライムレースのひとつにて、その類稀な性能を秘めたレースカーを操縦するには『かなりの量のトレーニングが必要である』ことを認めています。そのため、このトリビュート・ランのタイムは計測されません。ただしこれは、彼女が将来の達成を目指して挑戦する取り組みの一環でもあります」と記された。

「今年のリアの目標は、父の『フーニピガサス』をパイクスピークの頂上に連れて行くこと。そして彼女の父ケン・ブロックのビジョンを称えることです。究極のポルシェ911レースカーとして製造されたマシンの勇姿とサウンドを、多くのファンに提供することになるでしょう」

 かつてPPIHC制覇の経験を持つBBiと、世界的オイルブランドのモービル1が参画した同プロジェクトでは、モービル1のF1エンジニアチームが協力し、専用開発の燃料と潤滑油を供給するのに加え、公式パートナーシップの一環としてブランドを象徴する“モービル1・ハイ・フライング・ペガサス”の商標ロゴも掲げられた。

 そしてブロックのドライビングスタイルに合わせて特別に設計されたという“チョリゾ・トンネル”と呼ばれるトランスミッションハウジングは、ショルダーハイトからフロントアクスルに向け傾斜させることで低重心化にも貢献。車両総重量わずか1000kg以下に収められた『フーニピガサス』は、前年度大会のテレメトリーデータに基づいて作動する、リアルタイムGPS連動の車高&減衰調整機能付きサスペンションも備える。

 一方のリアも、偉大な父親の遺産を受け継いでモータースポーツに傾倒し、盟友トラビス・パストラーナが主催するNitroRXナイトロ・ラリークロスの4輪バギー“S×S(サイド・バイ・サイド)”クラスへの参戦や、北米ARAアメリカン・ラリー・アソシエーションではステージラリーにも挑戦中。

 母親であるルーシーもラリーに出場し続けており、先週末のオリンパス・ラリーでは父のトリビュート・カラーを採用したスバルBRZをドライブしたリアが、オープン2輪駆動クラス優勝、総合7位フィニッシュを記録し、フォード・フィエスタ・ラリー3で挑んだ母ルーシーはリミテッド4輪駆動クラスで4位、総合10位に入っている。

父の指導を受け、昨年ようやく運転免許を取得したリア。それ以前から競技用車両のドライブを経験するなど英才教育を受けてきた
Hooniganのリリースには「これは、彼女が将来の達成を目指して挑戦する取り組みの一環でもあります」と記された

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