NASCAR XFINITY SERIES
第1戦 Powershares QQQ 300
開催日:2月25日
“トヨタ・カムリ”速さを見せるも“ビッグ・ワン”に泣く
2月25日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第1戦「Powershares QQQ 300」がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
今季のエクスフィニティ・シリーズには、20歳のマット・ティフトがシーズンフル参戦。今大会は、加えて昨年メキシコ人として史上初のエクスフィニティ・シリーズチャンピオンに輝いた25歳のダニエル・スアレツと、昨年シリーズ4位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した20歳、エリック・ジョーンズの、ともに今季はカップ・シリーズへステップアップした2人がスポットで出場することとなった。
2月25日(土)午後3時51分に30周、30周、60周の3ステージ、計120周(300マイル:約480km)で競われる決勝レースがスタート。
22周目に19台が絡む“ビッグ・ワン”が発生。このクラッシュは避けたトヨタ勢だったが、赤旗中断からの再スタート後、ステージ1のフィニッシュを目前にしたトップ争いで接触からふたたび12台が絡む“ビッグ・ワン”に。
上位を狙っていたトヨタの若手3台はこれを避けきれず、エリック・ジョーンズとスアレツはここでレースを終えることとなってしまった。
ティフトは何とか5分以内での修復を果たし、レースに復帰したが周回遅れに。追い上げをみせ“ラッキー・ドッグ”(コーション発生時の周回遅れ最上位が1周回復できる救済措置)を獲得したが、77周目にタイヤバーストに見舞われスピンを喫するなど、苦しい展開となった。
このスピンで2周遅れとなってしまったティフトだったが、残り2周で発生したクラッシュによりレースは延長、“オーバータイム”で競われることに。このコーションでティフトはふたたび“ラッキー・ドッグ”を獲得。17位から上位復帰を狙った。
ファイナルラップ、最終コーナーに入る手前から車列は乱れ、3ワイドでの激しい順位争いが繰り広げられたが、その中団グループで接触から多重クラッシュが発生。ティフトはこれに巻き込まれたが11位でフィニッシュ。トヨタ勢ではこの混乱をかわしたスコット・レガセイ・Jr.が6位最上位となった。
次戦第2戦は3月4日(土)、アトランタ・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー マット・ティフト:
「11位でフィニッシュできたというのは信じられない。最初の“ビッグ・ワン”に巻き込まれ、タイヤのバーストで2周遅れになってしまった。そこからリードラップまで追い上げ、11位でフィニッシュできたことは良かった」
「最後は激しいクラッシュでレースを終えることとなってしまったが、安全なレースカーを作ってくれたNASCARとトヨタに感謝している」