既報のとおり、今季レガシーM.C.の42号車をドライブしてきたノア・グラグソンは、ミシガンでの第23戦『ファイヤーキーパーズ・カジノ400』を前にSNS上で不謹慎な“ミーム(ネット上でのスラング文化や人権侵害などの情報拡散)”に賛同した点が問題となり、チームから出場停止処分を受けたことで、先週はジョシュ・ベリーが起用されていた。

 そのシートを獲得した2013年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオン対し、カップ“7冠”のレジェンドも「この起用は最適解だ」と自信を見せる。

「ロッキー(ロッケンフェラーの愛称)と僕はチームメイトとして、今季までガレージ56プログラムの開発で素晴らしい協力体制を築いてきた」と続けた“JJ”ことジミー・ジョンソン。「この厳しい状況下で、当クラブを支援するのにこれ以上の人選は考えられない」

「ここからの連続したロードコースイベントにて、ロッキーの卓越した専門知識を引き出すため、彼にとって技術面で素晴らしいものとなるよう全力のバックアップ体制を約束する。ロッキーは非常に知識が豊富で才能があり、可能な限り最高の結果をもたらしてくれることを、僕はすでに知っているからね」

 これにより、ロッケンフェラーはIMSでの第24戦に出場する豪華ゲスト陣の一角に名を連ねることとなり、自身カップ2戦目を迎えるRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ3冠王者の“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)も、ひと足先に今季衝撃のデビューウインを飾ったシカゴ市街地の歓喜を再現するべく意気込む。

 また、オーストラリアの同シリーズで自身初のタイトル戦線に加わるブロディ・コステッキ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)は、今季よりRCRのエースに就任したカイル・ブッシュの強力なバックアップを得て「自身のルーツ」とも語るストックカー戦へのカムバックを決め、そのシカゴ戦ではチームにも帯同し、幾度か渡米してシミュレーター作業などに励んできた注目の小林可夢偉も初参戦。ロッケンフェラー同様のル・マン覇者は、トヨタ陣営23XIレーシングの67号車『Toyota Genuine Parts Camry TRD』でカップ初参戦の日を迎える。

「ふたたびカップのクルマに乗ることを夢見ていた」と、今回の挑戦にも前向きな姿勢を見せる
「これ以上の人選は考えられない」とジミー・ジョンソン(中央)。いつかカップの現場でもジェンソン含む3人が対峙する日も来そうだ

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