「自分のミスで予選を走れずに最後尾スタート。作戦をうまく使っても勝つチャンスはほとんどないと考えていた。オーバーテイクも難しいコースだからね。しかし、今日僕らは勝つことができた。感激で言葉もないぐらいだ。これがインディカー・シリーズの素晴らしいところ。出場チームすべてに勝つチャンスがある」とブルデーは喜んでいた。
ブルデーとデイル・コイン・レーシングの勝利は、ホンダの勝利でもある。ストリート/ロードコースでの勝利は2015年のソノマ(ライアン・ハンター-レイ)以来。今日のホンダは3、4、5位も獲得しトップ5に4台を食い込ませた。
パジェノーは2位でも満足顔で、「今日のブルデーは速過ぎた。こちらも最後は思い切りプッシュしたけれど、トラフィックを処理するのにタイヤを酷使してしまった。タイトルを獲得した去年もここは2位だったしね」と話していた。
3位はディクソン。4位と5位にはアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイと佐藤琢磨が入った。

琢磨は3位でゴールできるレースを戦っていたが、最後のピットストップで右フロントタイヤの交換に時間がかかり12秒ものロス。ディクソンの先行を許し、最終ラップにはチームメイトに逆転を許した。それでも、予選結果と同じ5位でゴール。チーム移籍をした最初のレースとしては悪くない結果を手にした。
「チームの見事な仕事によって5位という好結果を手にすることができました。金曜のプラクティス2回目にアクシデントがあって厳しい状況に置かれましたが、チームメイトたちが助けてくれ、エンジニアたちも力になってくれたことで、予選でも決勝でも持てる力をフルに発揮して戦うことができました」
「そうして得られた予選5位、決勝5位という結果を喜んでいます。苦しいレースを戦い抜き、アンドレッティ・オートスポートは4、5位でフィニッシュ。これはファンタスティックな結果だと思います。今回はアンドレッティ・オートスポートでの初めてのレースでしたから、5位でゴールできたことをうれしいと感じています」と琢磨は語った。
次戦は北米大陸を西に横断して行うカリフォルニア州でのロングビーチ・グランプリ。今回と同じくストリートコースでのレースで、決勝は4月9日だ。
