2015日本グランプリ決勝

メルセデスのルイス・ハミルトン、予想通りの2ストップ戦略で、2番グリッドスタートから日本グランプリを制す
路面温度は、今週末中で最も上昇
トップ10ドライバーは多彩な戦略を展開:2ストッパーが主流に

2015年9月27日、鈴鹿
2番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、ミディアム–ミディアム–ハードと繋ぐ戦略で日本グランプリを制しました。ハミルトンは、スタート直後に首位に立ち、2回のピットストップ後もトップを譲ることのない十分なリードを築きました。ハミルトンは、アイルトン・セナの記録に並ぶキャリア通算41勝目を挙げ、メルセデスは、今シーズン8回目のワンツーフィニッシュを達成しました。

2〜4位のドライバーは、ハミルトンとは異なる、ミディアム–ハード–ハードと繋ぐ2ストップ戦略を使用しました。トップ10ドライバーは、ピットストップのタイミングによって戦略的なアドバンテージを狙う多彩な戦略を展開しました。特に、ニコ・ロズベルグは、スタート直後に4位に沈みながらも、直接のライバルよりも早くピットストップを行う「アンダーカット」によって2位の座を獲得しました。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが3位でフィニッシュし、今シーズンのチャンピオン争いは、理論上、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテルの3人に絞られました。

2ストッパーが主流となった中、フォース・インディアのセルジオ・ペレス、レッドブルのダニール・クビアト、ウィリアムズのフェリペ・マッサ、マノーのウィル・スティーブンスが3ストップ戦略を採用しました。ターン1での事故によってパンクを喫したマッサとレッドブルのダニエル・リカルドは、オープニングラップでのピットストップを余儀なくされました。カルロス・サインツのフロントウィング損傷によってトラック上にデブリが散乱し、タイヤに多くのカットを与えましたが大事には至りませんでした。

路面温度は、今週末最高の42°Cに達し、戦略へさらなる複雑な要素を加えました。金曜日の両フリー走行セッションが雨に見舞われたため、各チームは、ドライウェザーでのデータが不足したまま決勝へ臨んでいました。

ハードコンパウンドでスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトンを除き、全ドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「鈴鹿の特徴として知られている高い負荷と粗い路面に加え、今週末中で最も高い路面温度となった中でも、我々のタイヤは、日本グランプリで終始一貫した力強い性能を見せてくれました。レースを通して、多彩な戦略とタイヤの使用法が見られ、ピットストップのタイミングが極めて重要になりました。金曜日の雨によって、各チームは、レースを読み、タイヤを最大限に活用する戦略を構築するために通常必要とするデータが不足した状態で決勝へ臨んでいました」

コンパウンド毎のラップタイム上位:
ハード
1/ハミルトン/1分36秒145
2/ロズベルグ/1分37秒147
3/ベッテル/1分37秒906

ミディアム
1/ハミルトン/1分37秒961
2/フェルスタッペン/1分38秒237
3/マッサ/1分38秒595

最長スティント:
ハード/28周(リカルド)
ミディアム/25周(バトン)

Truth-O-Meter:
我々は、53周のレースで2ストップ戦略が理論的に最速と予測しました。我々の予測戦略は、ミディアムでスタート、16〜18周でミディアムへ、33〜35周でハードへ交換というものでした。ハミルトンは、この予測とほぼ同じ戦略を採り、16周目と32周目にピットストップを行いました。

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