今年フェラーリに加入したフェルナンド・アロンソは、過去2年、戦闘力が劣るルノーのマシンで苦労したことで、自分はドライバーとして成長したと述べ、今年のチャンピオン候補として自分に金を賭けてもらってもいいと冗談まじりに話した。
2005年と2006年にミハエル・シューマッハーを破ってタイトルを獲得、アロンソのキャリアは順風満帆に見えた。しかしわずか1年でマクラーレンから離脱して古巣ルノーに戻り、その後の2年間はパフォーマンスが高いとはいえないマシンで苦戦した。
「レースで戦っていても7位か8位どまりなのは分かっていた」とこの2年間のルノー時代についてアロンソは、ガーディアン紙に対して語っている。
「でも、大事なのはそこから何かを学び取ることだった。自分はドライバーとして成長したと信じている」
「ミハエルが復帰すると聞いた時はとてもびっくりした。でも僕らの生活はすごく緊張感に満ちているから、家に帰っても普通の生活になかなか慣れることができないんだ。だから、3年たって復帰のチャンスがきたら、ノーとは言えないだろうね。ミハエルが去った後、僕はタイトルを獲っていない。これがいい兆候なんだといいな。ミハエルと僕の成功の間に何らかの関係性があったりしてね!」
「(今年は)フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、レッドブルがトップ争いをすると思う。僕らはフェラーリの今の状況にとても満足しているよ」
イギリスのブックメーカーの中には、ルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンを差し置いてアロンソを今年のチャンピオン候補の筆頭としてとらえているところもある。彼に賭けるのは正解だと思うかと問われたアロンソは、「今こそ僕に賭けなくちゃ」と笑った。