今季のスーパーGT500クラスに、4台が投入されているニッサンGT-R。第3戦セパンから夏場のレースが続き、ドライバーは暑さとの戦いも強いられることになるが、ニッサン勢の“強み”とも言えるのがエアコン。市販車用エアコンとは異なるレース用エアコンの仕組みが、動画で紹介されている。
2009年から実戦に投入されたニッサンGT-R用のエアコン。それまで夏場のレースではクールスーツを装着するドライバーがほとんどで、過酷な温度になるスーパーGTマシンのコクピットではクールスーツのトラブルなどで脱水症状に陥るドライバーも多かった。
しかし、09年から導入されたエアコンにより、ニッサン陣営の中で熱中症になるドライバーは現れなくなることに。レース中も集中力を高めることが可能になっている。
このスーパーGT用のエアコンは、エンジンのパワーロスを最小限に防ぎ、かつレースで必要な冷却を主眼に開発された特殊なもの。市販車のエアコンとは異なる仕組みは非常に興味深い。この動画では、ニスモの鈴木豊監督がエアコンの仕組みを、そして本山哲、松田次生のふたりがエアコンの効果について語っている。
ニッサンのモータースポーツホームページには、その他にもたくさんの動画がアップされている。GTファンなら楽しめること請け合いだ。
NISSAN MOTORSPORTS | SUPER GT 2012 | Video
SUPER GT 2012 NISSAN GT-Rマシン解説“エアコンの秘密”