BMWアルピナB6 GT3で、2012年までドイツのADAC GT マスターズに参戦していたアルピナだが、来季は独自のワークス活動を休止することになりそうだ。
2009年に20年ぶりのモータースポーツ活動を開始し、BMWアルピナB6 GT3をリリースして独逸国内を中心に活動していたアルピナは、2011年はWTCCで活躍するリキモリ・エングストラーにマシンを供給し、激戦が続くADAC GTマスターズでシリーズ総合優勝。今季はワークスチームを復活させ、4位でシーズンを終えていた。
しかし、アルピナ・モータースポーツ監督のアンドレアス・ボーヘンシーペンは取材に対し、「来季はモータースポーツ活動を一時休止し、カスタマーチームのサポート活動に専念する事になる」と語り、来季はワークス活動を行わないことを明らかにした。
流麗なボディで海外プライベーターからの人気も高いアルピナB6 GT3については、日本のスーパーGTのチームからも購入の問い合わせが複数件寄せられたというが、残念ながらまだ契約までは至っていない。
ボーヘンシーペン監督は「日本のモータースポーツシーンでも、弊社のGT3マシンが活躍することを強く望んでいるよ」とコメント。11月に富士スピードウェイで開催されたニコル・サーキットデーでは自らB6 GT3のデモ走行をした経験をもち、日本での人気を強く感じると自負している。
ワークスとしてはしばらくの休止期間を迎えるが「必ずワークスチームとしてカムバックするよ」とボーヘンシーペン監督は力強く宣言してくれた。