フェラーリでの5年目を迎えるフェルナンド・アロンソは、2014年型マシンF14 Tの発表に際し、過去のミハエル・シューマッハーと同様に今年こそタイトル獲得のチャンスが訪れることを願っていると語った。

 2010年にフェラーリに加入したアロンソは、3回にわたってランキング2位の座についたものの、いまだ同チームでのチャンピオンの座はつかんでいない。

 しかし規則が大幅に変更された2014年シーズンを前に、大きな期待を感じていると、アロンソは述べた。

「僕らは楽観的に考えるべきだと思う。悲観的になるような兆候は何もない」とアロンソ。
「今は変化が訪れる可能性がある時だ。大きな規則変更によってF1に新しい要素が加わる。だが僕らはそれに対してうまく準備を整えている」

「チームはチャンスの年に向けて新車の開発に取り組んできた。僕らには技術があり、優れたスタッフがそろっており、新たなF1を作り出し、挑戦するための設備も持っている。だからこそ、僕は期待を抱いている」

「僕らはフェラーリだ。勝利だけを目指して戦うチームだ。この数年、2位に終わったことが大失敗のように感じられるのは、このチームの全員がもっと上を望んでいるからだ。だがフェラーリの全員が抱く期待とモチベーションの大きさゆえに、僕は非常に楽観的に考えることができる」

 ここ数年、フェラーリはシーズン中にマシン開発をうまく進めることができず、タイトルを逃し続け、2013年は、シーズン序盤の強さを徐々に失い、後半戦では表彰台争いに加わることも難しい状態だった。

 しかしフェラーリは時間をかけてシミュレーターをはじめとするシミュレーション設備を向上させ、また、相関精度がよくなかった自社風洞の改善にも努めた。さらにロータスの元テクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンを獲得するなど、技術スタッフの強化も行った。

 しかし、アロンソは、今年はここ数年の中でフェラーリにとって最大のチャンスが訪れると思うかと聞かれると、慎重な答えを返した。

「スポーツ全般、特にF1では、何かが保証されることなどあり得ない。何事も100パーセントということはないんだ」とアロンソは言う。

「僕が加入してからの4年の間に、変化があった。2010年にこのチームに加わったが、ライバルチームの設備に比べて弱い部分があることを、僕らは知った」
「でも一年ごとに僕らはチームを改善していった」

「昨年中盤に新しい技術スタッフが加入し、風洞など新しい設備が稼働している。そういったことがパフォーマンス向上の助けになり、チームの希望を支えてくれるはずだ」

「そうはいっても、熾烈な戦いに立ち向かうことになるので、結局のところ、様子を見る必要がある。誰もが最大限の仕事をしてくる。僕らはそれよりも少しいい仕事をしなければならない。口で言うだけでなく、実際にそれができてはじめて、成功を収めることができるんだ」

 シューマッハーがフェラーリ入りして5年目にようやく同チームでの初タイトルを獲得したように、今年こそ悲願を達成したいとアロンソは述べている。

 シューマッハーはベネトンで2回タイトルを獲得した後、1996年にフェラーリに加入、2000年から5連覇を成し遂げた。

「僕は(フェラーリに入って)5年目を迎える。彼(シューマッハー)が収めたような成功を再現できればと思う」とアロンソが語ったとF1公式サイトは伝えた。

「過去4年、僕らにはチャンスがあった。特に2010年と2012年にはほんのわずかな差でタイトルを逃した。今年もまた挑戦する。今度こそいい年になればいいね」

 

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