カリフォルニア州ソノマ・レースウェイで開催されているIZODインディカー・シリーズ。24日に予選が行われ、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が今季4度目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、予選13番手から決勝レースに挑む。
2013年シーズンも残すところ5戦。ポイントリーダーはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)で、ランキング2位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。そして、ランキング3位はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がつけている。
水曜日に行われた合同テストで最速だったのはフランキッティで、2番手はディクソンだった。チップ・ガナッシ・レーシングがトップ2を独占したのだ。フランキッティによるトップタイムは1分18秒2945だった。
合同テストで3番手につけたのはハンター-レイ。その後ろの4、5番手にチーム・ペンスキーのふたりがウィル・パワー、エリオ・カストロネベスの順でつけた。タイトル・コンテンダー3人全員がトップ5に入っていた。
金曜日もチャンピオンを争う3人は好調さをみせた。2回のプラクティスが行われ、プラクティス1はハンター-レイ、カストロネベス、フランキッティの順となり、プラクティス2はディクソン、カストロネベス、パワーがトップ3だった。
コンディションの変化が目まぐるしく、セッティングが難しいソノマ・レースウェイでは、ペンスキー、ガナッシ、アンドレッティの三強が普段以上に優勝争いの中心的存在となっていることが、予選前までに明らかになっていた。
予選日の午前中に行われたプラクティス3でも、フランキッティがまたもトップに君臨した。彼のベストラップはテストのものを上回る1分18秒0988。2番手はハンター-レイの1分18秒3542、3番手にはセバスチャン・ブルデー(ドラゴン・レーシング)が1分18秒5513で食い込んできた。4番手はディクソン、5番手はジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン)で、6番手がカストロネベスだった。ブルデーとウィルソン、ふたりのロードレース・スペシャリストが三強に絡んで来たが、相変わらずタイトル・コンテンダーたちは安定した速さを発揮していた。
午後2時半、予選は予定通りにスタート。第1セグメントの第1グループはパワーが1分18秒0033でトップ通過。2番手はサイモン・ペジナウ(シュミット・ハミルトン)、3番手はウィルソンで、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が4、5番手だった。ランキングトップのカストロネベスは6番手で第2セグメントへの進出をギリギリで果たした。
ヒンチクリフが計測最終ラップで7番手から4番手へとジャンプ。彼の第2セグメント進出により、6番手につけていた佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がQ1での敗退となった。
第1セグメントの第2グループでは路面コンディションが向上していたようで、一気にラップタイムは1分17秒台へ。フランキッティが1分17秒4874をトップ。2番手はディクソン、3番手はキンボールとガナッシ勢が1-2-3。4番手はハンター-レイの1分17秒8424で、5番手となったブルデーも1分17秒台に突入していた。6番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)で、昨年度ウイナーのライアン・ブリスコ(パンサー・レーシング)はここで脱落した。
12人による第2セグメントはパワーが1分17秒5474のベストでトップだった。2番手はディクソン、3番手はフランキッティだった。そして、キンボールが2セッション続けて1分17秒台をマークして4番手。ハンター-レイは5番手、カストロネベスは第2セグメントもギリギリの6番手での通過となった。7番手でファイナル進出を逃したのはウィルソンだった。
そして迎えたファイアストン・ファスト6、おもしろいことに結果は第2ステージのトップ3とはまったく逆になった。ポールポジションを手に入れたのはフランキッティで、2番手はディクソン、パワーは4年連続のポールだけでなく、フロントロー・グリッドさえも逃す3番手となった。
フランキッティの勝因は、第1、第2セグメントを1セットのレッドで走り切った作戦にあった。第14戦ミド・オハイオでハンター-レイが使った勇気ある作戦だ。ライバル5人がユーズド・レッドで走るファイナルステージで、フランキッティはただ一人、フレッシュレッドで走るアドバンテージを持っていた。彼は予選の3ステージすべてで1分17秒台を記録。1分17秒5271のセッションベストにより今季の最多となる4回目、キャリア33回目のポールポジション獲得を成し遂げた。
「第1セグメントはレッドで1周しか走らなかったんだが、アタック1周目で今週のベストを出せた。チームは僕をピットへと呼び入れ、タイヤを温存した。まだパフォーマンスが残っていると確信できたので第2セグメントも同じタイヤで行った。フレッシュレッドのライバル勢と大きく変わらないタイムを出せたのは驚きだった。そしてファイナルステージ、僕はフレッシュレッドで戦うことができた。ターン6では2ラップともミスを冒したが、僕はポールを獲得できた」とフランキッティは喜んだ。
ディクソンは2番手でも満足顔だった。ユーズドレッドで0.08秒差にまで迫ったのだから、マシンの仕上がり具合、そしてドライビングともに納得の行くものとできていたのだろう。「ミス無く1周をまとめ上げるのに苦労した。ファイナルではダリオがフレッシュレッドを持っていた。それを知っていた僕らとしては、最初から2番手を狙って行き、その通りの結果を手にできた。フロントロー・スタートなら文句はない。このコースはチーム・ペンスキーが強さを発揮し続けて来ているので、予選で彼らを打ち負かし、フロント・ロー独占を果たせたのは嬉しい。もちろん、重要なのは明日の決勝だけれどね」とディクソンはコメントした。
ランキング3位のハンター-レイ予選4番手。ポイントリーダーのカストロネベス予選5番手につけた。
予選13番手となった琢磨は、「予選用のセッティングは調整が少し行き過ぎていた。コンマ1秒の差でQ2に行けなかった。とても悔しい。明日のウォームアップで更にマシンを向上させたい」と琢磨は語った。
