IZODインディカー・シリーズ第7戦テキサスは8日予選が行われ、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)がポールポジションを獲得。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は10番手につけたが、エンジン交換のためグリッド降格となっている。
ベルアイルでのロードに続き迎えた第7戦テキサス。オーバル3連戦がここから始まる。テキサス・モータースピードウェイといえば、ハイバンクの1.5マイル・オーバル。バンクは最大24度という急なものだ。しかし、今年のレースは超ハイスピードの“パック・レーシング”にはならない。昨年のラスべガスで起きた多重アクシデントでダン・ウェルドンが事故死し、インディカーはフルスロットルで延々と走り続けるレースと決別することを決意したからだ。
新シャシーのDW12については、テキサスでのリヤウイング角度はマイナス5度からマイナス10.5度の範囲内に設定しなければならないルールとされた。「最初の数周は危なかった。どっかへ飛んでっちゃうかと思った」と琢磨がプラクティス後にコメントしたように、昨年までとはガラリと変わり、ダウンフォースが非常に小さいマシンとなった。
そんな状況下ながら、予選は熾烈な展開となった。晴天下、摂氏30度を超す暑いコンディションとなったが、予選は単独走行の2ラップであること、そしてニュータイヤのグリップが期待できることから、多くのチームがアグレッシブにダウンフォースを削っていった。
そんな中行われたアタックでは、ダリオ・フランキッティとスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)によるガナッシ勢のワンツーが形成されていったが、ディクソンのふたり後ろ、20番目にアタックしたアレックス・タグリアーニは215.691マイルをマークし、フランキッティをトップの座から押し出した。高速オーバルを得意とするカナディアンドライバーのタグリアーニは昨年もテキサスでポールを獲得しており、は、2年連続のポールシッターとなった。
「テキサスのポールポジションをまた獲得できて嬉しいよ。ブラジルでのレースに出場できなかった時、インディ500が僕らのシーズン開幕だと言い、その通りになっている。ホンダは頑張ってくれているよ。開幕4戦を僕はロータスで走っていたが、外から見ていてもホンダの進歩が大きいのは分かった。今、ホンダはシボレーに対して少しのアドバンテージを持っていると思う。もちろん、シボレーは絶対に侮れない相手だけどね」とタグリアーニは予選後語った。
2番手はフランキッティ、3番手はレイホール、4番手はディクソンと、ホンダ勢がトップ4独占。そのうちの3台がガナッシだ。シボレー勢最速はパワーの5番手となった。グラハム・レイホールは1ラップ目に216マイル台をマークしたが、2ラップ目は大幅にスローダウン。ギヤ比が合っておらず、ソフトリミッターを越えてハードリミッターが作動してしまったのだった。
佐藤琢磨は、予選前のプラクティスではハンドリングが決まらずに14番手と苦戦気味だったが、予選ではマシンセッティングを大幅に改善できており、10番手に食い込んだ。ただし、ファイナルプラクティスでエンジントラブルが発生したため、交換のための10グリッド降格のペナルティを受けている。
「予選はうまくいきましたね。10番手は良い結果と思います」と琢磨も満足げな様子。
「でも、予選用セッティングと決勝用セッティングは全然違うから、プラクティスでマシンを良いものに仕上げないと」と気合いを入れ直していた。
なお、予選とファイナルプラクティスの間に、インディカー・シリーズはエアロルールを変更。ダウンフォースの削減があまりにもいき過ぎだったと検討した結果で、ファイナルプラクティスからは、リヤウイングに8分の1インチの高さまでのガーニーフラップ装着が許可された。もちろん、装着しないで走る事も可能だ。
