日産のラグジュアリーパフォーマンスブランドであるインフィニティは6日、第82回ジュネーブモーターショーで、同ブランド初のミッドシップスポーツカーコンセプト「INFINITI EMERG-E(インフィニティ・エマージ)」を公開した。
このコンセプトモデルは、インフィニティが“Inspired Performance”というブランドプロミスにふさわしい力強いモデルを作るという意志の証明とされ、インフィニティのデザインスタイルを、初めてミッドシップの高性能スポーツカーへ取り入れた先進的なモデルとされている。
同ブランド究極のモデルとなるこのインフィニティ・エマージは、出力402bhp(300kW)のツインモーター搭載スポーツEVにより、停止状態からわずか4秒で時速60マイル(約96km)に到達、30秒で130マイル(約209km)/hへの加速を実現している。また、レンジエクステンダー(航続距離延長装置)付きのガソリンエンジンとツインモーターの連動ではCO2排出量がわずか55g/kmで、インフィニティ特有の流れるようなデザインは、非常に高い空力性能を誇っているという。
また同社は、インフィニティ・エマージの公開とあわせて、FXセバスチャン・ベッテルバージョンを欧州および中東市場において200台限定で生産することも発表した。
このFXセバスチャン・ベッテルバージョンは、レッドブル・レーシングのドライバーで2年連続のF1ワールドチャンピオン、かつインフィニティのグローバルアンバサダーでもあるセバスチャン・ベッテルと、インフィニティのチーフ・クリエイティブ・オフィサーである中村史郎のコラボレーションモデル。価格は未定だが、最も高価なインフィニティモデルになるとされている。