フェラーリは現在開催中のジュネーブモーターショーで、4シーター・コンセプトを再解釈した最新モデル『フェラーリGTC4ルッソ』を発表した。このGTC4ルッソは2011年に発表されたフェラーリFFの後継車にあたる。
GTC4ルッソはピニンファリーナデザインの330GTCや205GTベルリネッタ・ルッソからネーミングを引き継いだモデル。搭載される排気量6262ccのV12自然吸気エンジンは690馬力を発揮し、最高時速は335km/h、0-100km/h加速は3.4秒と、このセグメントでは最もパワフルなフェラーリに仕上っている。また低回転域でのレスポンスも高くなっているため、都市部でも扱いやすさが向上したとしている。
フロントには大型のグリルが採用されたため、冷却性能が向上しながら迫力ある印象に。リヤにはフェラーリ伝統のツイン・テールライトが採用されているほか、キール状のディフューザーも装着。改善された空力性能と新制御システムによって、雪道や濡れた路面など、グリップの低い状況でも高いドライバビリティを発揮するという。またエアロダイナミクスに配慮しながらも、乗員4名の快適性を考慮し十分な室内空間とゆとりあるラゲッジ・スペースも確保されている。
そのほか、エアバッグの小型化に伴い、より小さなステアリングホイールが採用されているほか、インフォテイメント・システムにはiPadよりも大きな10.25インチのフルHDタッチスクリーンやApple製端末と連携するCarPlayも導入されている。
フェラーリらしい外観や性能とこれまで以上の快適性を両立しているGTC4ロッソ。今回は発表されなかった価格などの情報も含め、続報が楽しみな1台と言えそうだ。