F1スペインGPで実に2004年以来となる優勝を果たしたウイリアムズは、今回の勝利がチーム全員の活躍で手に入れたものだと述べた。
昨年、コンストラクターズ9位と低迷したかつての名門は、今シーズンを前にルノーエンジンと契約し、90年代に最強を誇った“ウイリアムズ・ルノー”のパッケージで新シーズンのスタートを切った。
「何と言えばいいのか。パストール(・マルドナド)の驚くべき走りでチームは非常に大きな結果を手にした」と語るのは、チーフオペレーションズエンジニアのマーク・ジランだ。
開幕から速さこそ見せていたが、なかなか思うような結果には結びつかなかった。だが、サー・フランク(・ウイリアムズ)の70回目のバースデーを祝うスペインGPでマルドナドが2010年以来となるポールポジションを獲得。勢いに乗ったマルドナドはレースでもフェルナンド・アロンソを破り、ベネズエラ人初のウイナーに輝くと同時に、ウイリアムズにおよそ8年ぶり、通算114回目となるグランプリ優勝を届けた。
「この勝利のためにすべてのチームメンバーが不可欠な役割を果たし、レースは最初から最後までうまくいったよ」とジラン。
「我々はこの勝利を少しだけ味わうことにするが、その後は残されたシーズンで進歩を続けることに努力を集中しようと再び焦点を合わせるつもりだ」
「ブルーノ(・セナ)がミハエル(・シューマッハー)に明らかなかたちでリタイアさせられたことには失望している。だが、ブルーノはモナコでマシンに戻るのを楽しみにしているよ」
マルドナドの優勝で25ポイントを獲得したウイリアムズは、コンストラクターズ選手権で小林可夢偉の所属するザウバーを抜き、メルセデスと同ポイントの6位に浮上している。