今季末でF1から引退するマーク・ウエーバーが、自身の決断はベストであったと確信していると述べる一方で、まだF1に未練はあるとほのめかした。
37歳のウエーバーは、2013年末で12年のF1キャリアを終え、F1から引退することを決めた。ウエーバーは来年ポルシェの新LMP1プロジェクトに加わることをすでに明らかにしている。
F1レース自体は今も楽しんでいるため決断を下すのは非常に難しかったと、ウエーバーは述べた。
「F1を去るのはおそらく1年早かったと思う。でも来シーズンは(レギュレーションの大きな)変更があるし、ポルシェに入るというチャンスもあった。だから僕にとってこの行動がベストだった」とウエーバーがF1 Racingに対して語ったとBBCが伝えた。
「マシンに乗ってピットから出て行くのは今も楽しいから、それは少し残念だ」
「この2年ほど、F1におけるモチベーションという意味でぎりぎりのところにいた」
「何年か前に何人かのスポーツ選手の話を聞いた。彼らはモチベーションを保てる間は続けたいと言っていた」
「僕には意味が分からなかった。モチベーションを失うなんてことがあるのか、と。でも以前にはなかった疑問が何度も浮かんでくるようになった」
「走ったりレースをしたりすることが問題なのではない。1年のうち11カ月、F1プログラムに取り組み続けることが問題なのだ。それに僕はすでにたくさんの結果を成し遂げていた」
「移動、ホテル暮らし、繰り返し行わなければならない仕事、メディアへの対応……。元気でやる気十分の時には、喜んでこういったたくさんの小さなことに対処する」
「でも最終的には、自分に問いかけるようになる。『ここに来てこれをやる必要があるのかな?』とね」