2011年のF1タイヤサプライヤー候補として、クーパー・エイボンが新たに浮上してきた。一方、ブリヂストンの2輪担当者が、同社はF1活動を継続すべきだとの意見を述べている。
ブリヂストンが今季いっぱいでF1を撤退すると発表したため、FIAは来季のタイヤサプライヤーをできるだけ早期に決定する必要がある。ミシュランはF1復帰に関心を持っており、現在最も有力な候補と考えられているが、同社は相応の支払いを受けること、単独サプライヤーにならないこと、ホイールリムを13インチから18インチに変更することを条件としていると言われている。
一方、F1商業権所有者のバーニー・エクレストンは、エイボンとの契約に関心を持っているとの報道がなされている。
BBCコメンテーターのマーティン・ブランドルは、サンデー・タイムズの自身のコラムにおいて、エクレストンはミシュランの条件よりも、“ノーブランドでもっとずっと低予算で済む選択肢”を選びたい意向であると記している。
「我々は現在、契約を結ぼうと努力しているところだ」とエクレストンはBBCスポーツに対してコメントしている。
「(2011年にどの会社がタイヤを供給することになっても)私は構わない。チームさえ満足ならね」
一方、ブリヂストンの山田宏モーターサイクルレーシングマネージャーが、自分としてはF1活動を継続するべきだと考えているとコメントした。ブリヂストンは2011年もMotoGPへのタイヤ供給を行う。
「F1の予算は膨大な額なので、もちろん(MotoGPに)より多くの予算をつぎ込めることになります。でも私自身は、我々はF1にもとどまるべきだと考えています。そうでなければ、我々のイメージは大きく低下するでしょう」と彼はモトスプリントに対してコメントしている。