バーニー・エクレストンは、ルノーは自らのF1チームの売却先として4つの候補を検討していると発言した。有力なのはデイビッド・リチャーズとジニー・キャピタルで、後者のチーム代表候補としてクレイグ・ポロックの名が挙げられている。
ルノー社CEOのカルロス・ゴーンが、今年中に今後のF1活動について発表を行うと述べるとともに、F1が抱える問題が解決されなければF1の重要性は失われるとも発言、ルノーのF1撤退の可能性が懸念されている。
しかしルノーはコンコルド協定にサインしており、2012年までF1に参戦する義務がある。契約違反を犯さないためには、ルノーはチームの買い手を見つける必要があると見られている。
売却先の候補として、元マネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレも推測に上っているが、ブリアトーレはシンガポールゲートによりF1から永久追放されており、それに対して異議を申し立てているが、判決は年明けにならないと明らかにならない。
他の候補としては、プロドライブ代表のデイビッド・リチャーズと、グラビティー・スポーツ・マネージメントのボスであり、マングローブ・キャピタル・パートナーズの創設者であるジェラルド・ロペスが運営するルクセンブルグの投資会社ジニー・キャピタルがウワサに上っている。
先週、ルノー社の取締役会会合がパリで行われ、チームの今後について話し合いがなされた。ルノーF1チームのマネージメントはリチャーズの買収を望んでいるが、ゴーンはジニー/グラビティー/マングローブのオファーに関心を持っていると言われている。リチャーズに買収された場合はルノーはエンジンサプライヤーとしてのみ残ることになるかもしれないが、ジニーはルノーの名前をが少なくとも今後2年間は残すというオファーをしているという。また、フランスのレキップ紙は、エクレストンがBARの創設者であるポロックをチームプリンシパルに据えようとしていると報じている。
しかし選択肢はこのふたつだけではないとエクレストンは言う。
「リチャーズには強敵がいる」とエクレストンはタイムズ紙に対してコメントしている。
「ジェラルド・ロペスのグループがおり、デイビッド・リチャーズがおり、その他にふたりいる。何か急な動きがあるのかどうか私には分からないが、誰にとっても早ければ早い方がいいだろう。クリスマス休暇の前、つまり今後10日のうちに解決することを願っている」