イギリスの新聞「タイムズ」は、バーニー・エクレストンが最近のイギリスの政治家に対して力強さが足りず、マーガレット・サッチャーやアドルフ・ヒトラーのような強いリーダーシップを持った人間が必要だと語ったと報じて、これが各方面から批判を呼んでいる。
エクレストンはさらに、現在のイラク問題を引き合いに出し、必ずしも民主主義がよいとは言えず、時には国家統制主義のような体制によるプラス面があるとも語っているという。
「このようなことを言うのは適切ではないのかもしれないが、ヒトラーのしたことを別にすれば、彼は多くの人間を束ね、物事を成し遂げている」とエクレストンはタイムズに語っている。
「強いリーダーが必要だと思う。マーガレット・サッチャーも早い決断をし、結果を出した。もう一度こういった人間が必要だ。ゴードン・ブラウンやトニー・ブレアは周囲を気にしすぎている。政治家は選挙の票ばかり気にしている」
さらにエクレストンはマックス・モズレーについても触れ、彼はイギリスの首相としてよい働きをするだろうと語っている。「マックスなら素晴らしい働きをする。彼のバックグラウンドは問題にはならないはずだ」。
“バックグラウンド”とはモズレーの父、オズワルド・モズレーの存在のことで、オズワルド・モズレーはイギリスのファシスト団体のリーダーである。
このエクレストンの発言は波紋を呼んでおり、今回の発言を掲載したタイムズの同じ記事で、政治家や各団体からの批判のコメントも掲載されている。