オランダのスポーツカーメーカーであるスパイカー・カーズは26日、ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のスウェーデン自動車メーカー、サーブの買収についてGMと合意に至ったことを発表した。
買収金額は現金7400万ドル(約66億3300万円)、さらにサーブの優先株3億2600万ドル(約293億円)相当がGMに譲渡される。これに伴いスパイカーは新会社サーブ・スパイカー・オートモビルズ」を立ち上げ、サーブの生産・販売をしていくことになる。
サーブは、昨年2月に会社更生法の手続きを申請。GMはサーブの売却を図ったものの難航したため、サーブブランドの精算も視野に入れていた。今回の交渉成立により伝統の自動車ブランドは今後も生き続けることになった。
今回の件についてスパイカーCEO、ビクター・R・ミュラーは次のように語っている。
「サーブの輝かしい歴史の一部になれることをとても楽しみにしています。サーブの従業員や、サプライヤー、そしてディーラーの仕事と暮らしを保障できること、そして150万人にも及ぶユーザーや、世界中に存在する熱狂的なサーブファンを安心させることができたことを嬉しく感じています」
サーブの買収についてはスパイカーの他、バーニー・エクレストンがジニー・キャピタルと組んで名乗りを上げていたが、ジニーが「条件が合わない」として買収を断念した。