ラリー・オーストラリアのレッキ(試走)中に事故を起こしたマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)が、今週末のオーストラリア戦を欠場することとなった。代わりにステファン・ルフェーブルが4号車DS3 WRCをドライブする。
オストベルグとコドライバーのヨナス・アンダーソンは、火曜日のレッキ中に大型トラックと衝突し、病院で治療を受けていた。その後、水曜日にはレッキを再開したものの、怪我の影響により完走することができていなかった。
オストベルグは「本当にがっかりしている。しかし100%の力を出しきることはできない状態なんだ」とコメントしている。
「僕は肋骨が2ヶ所折れていて、ヨナスも複数箇所を怪我している。FIAのメディカルスタッフの診察を受けた結果、ラリー参加の許可が降りなかったんだ」
「なんとかラリー・オーストラリアに参戦するために、あらゆる可能性を模索したがだめだったよ。それでも、レッキカーのロールケージには感謝している。素晴らしい働きをしてくれたからね」
代役として出場するルフェーブルとコドライバーのステファン・プレボットは、前戦ラリー・ドイツでWRカーを初ドライブし、総合10位でフィニッシュしている。今回の緊急参戦対し「マッズとチームにとって、本当に残念なできごとだ」とルフェーブル。
「しかし、僕にとっては素晴らしい機会になったと言える。チームからはテスト走行の延長だと考えるように言われているから、プレッシャーはまったく感じていないよ」
「DS3 WRCをグラベルで走らせることができるなんて最高だよ。だけど、今はエンジニアと一緒にオンボード映像とペースノートを照らし合わせる作業を行わなければいけないね」
木曜の朝にはシェイクダウンが行われるため、ルフェーブルたちはオストベルグのレーシングスーツを着る予定となっているほか、チームもマシンのシートやマシン横に貼られているドライバー名の変更などの作業を行っているほか、ルフェーブルたちはレッキ後に1度ヨーロッパへ戻らなければならないため、その移動手段確保も急いでいる。