昨年末でF1から引退したデイビッド・クルサードは、引退するのが早すぎたかもしれないと考えている。
クルサードは、F1キャリアの中で、約250回出走し、535ポイント、表彰台62回、優勝13回を獲得しており、最も成功したイギリス人F1ドライバーとなっている。しかしレッドブル・レーシングでの最後のシーズンではわずか8ポイントをあげるにとどまり、ヘルメットを脱いだ後はレッドブルのコンサルタントを務め、今季序盤はリザーブドライバーの役割も果たしていた。
しかし今季RBRは素晴らしい活躍を見せ、クルサードの後任のセバスチャン・ベッテルはすでに2勝を挙げている。しかも今季はシーズン中のテストが禁止となっているため、体力面でも昨年までよりはきつくなくなっている。
「このスポーツでは強いプレッシャーがかかるので、その都度その都度リカバーして、やるべきことをやる能力がなければならない」とクルサードは、スコットランドのデイリー・レコードのインタビューで語っている。
「僕は、自分にそのエネルギーがまだあるのかどうか、疑問を感じたんだ。でも、レギュレーションが変わったので、シーズンをうまくやれるだけのエネルギーはほぼ間違いなく僕にもあったと思う」
「レッドブルにはいい選択肢があると思った。それに、辞め時だったと後から知ったり、最後の最後に知るよりは、先にそう認識した方がいいよね」
「ずっと中団グループにとどまっているチームもあるが、僕は他の人々と共に、レッドブルがポジティブな開発を実現するのを手助けした。そして毎年彼らは前進し、進歩してきたんだ」
クルサードは、今後ル・マンに参戦する可能性は十分あると認めた。彼は1993年にTWRレーシングでGTクラスに出場した経験を持つが、この時はマシンに違反が見つかり、失格となっている。