先週末のアメリカGPで印象的なパフォーマンスを披露したヘイキ・コバライネンは、昨年末にF1の世界に留まると決めた自身の決断が正しいものだったと語った。

 コバライネンは先週、背中の手術を理由に今シーズン最後の2戦を欠場することになったキミ・ライコネンの代役としてロータスに加入。ひさびさの実戦となるアメリカGPでは、決勝こそフロントウイングのトラブルに見舞われポイント獲得はならなかったものの、初日からの速さを予選8番手のシングルグリッド獲得につなげた。

 2010年からケータハム(当時ロータス・レーシング/チーム・ロータス)のレースドライバーを務めてきたコバライネンは昨年末に一度シートを失ったが、他のカテゴリーに目を向けることなくF1残留に務め、今年4月にケータハムのリザーブドライバーとしてチームに復帰。その後は金曜フリー走行も何度か任され、最新のマシンとタイヤ、そしてこれまでの経験を活かしてチームに貢献してきた。

 そうしたコバライネンの活動は、コンストラクターズ2位争いを繰り広げるロータスの代役決定の要因にもなったと考えられている。彼は、オースティンでのパフォーマンスが自身の決断の正当性を示していると語った。

「僕は自分自身を決して疑うことはなかったけど、それを示すかやるかは別問題だ」とコバライネン。
「常にやれると思っていた。それこそが、僕がF1に留まることを決めた理由さ」

「たとえリザーブドライバーだけだったとしても、今までどおり仕事をすることができると思っていた。それには働き続ける必要があり、その瞬間が訪れるかどうか待たなければばらなかった」
「再びレースシートを得られるとすれば、それはケータハムの可能性が高かったと思う。でもこの機会が訪れた時、F1に留まり、焦点を他に移さないことに価値があると示したんだ」

「F1ではすごい速さで物事が変化するから奇妙だ。また物事は急に変わるかもしれない。だから、その夢を持ち続けるなら、ハートで感じた焦点を維持しなければならない」

 コバライネンを起用したロータスのボス、エリック・ブーリエは、予選Q3までに見せた速さと知識の吸収さに感銘を受けたといい、今週末のブラジルGPでは、さらなる速さを発揮すると考えている。
「確かに」とブーリエ。
「ヘイキはいいドライバーだ。彼には経験がある。多少錆びていたかもしれないが、やってくれるだろう」

 結局、コバライネンが射止めたライコネンのシートだが、チームオーナーであるジニー・キャピタルのボス、ジェラール・ロペスは、代役に7名の候補を挙げていたことを明らかにしている。
 その中には、来年のドライバー候補とされているニコ・ヒュルケンベルグも含まれており、彼は交渉の後にロータスのファクトリーを訪れるまでに至ったが、最後の最後にオファーを断ったといわれている。
 またロペスは、ミハエル・シューマッハーの出場にも興味を示していたが、彼もまた交渉の打診には応じなかった。
「彼がそれを真剣に検討したかは分からないし、我々が真剣だということを知らなかったのかもしれない。でも、電話をするべきだとは思った」
「彼は7人のリストに載っていた。実現していれば面白かっただろうね」

 この7人について、英AUTOSPORTは、ヒュルケンベルグ、シューマッハー、コバライネン、パストール・マルドナド、ルーベンス・バリチェロ、小林可夢偉、ダビデ・バルセッキだったと報じている。

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