F1第15戦シンガポールGPのフリー走行2回目はレッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。BMWザウバーの小林可夢偉は12番手で初日を終えている。

 初日2回目となるフリー走行は現地時間の午後9時30分から開始。気温は30度、路面温度は28度で、路面は1コーナーの先や最終セクターなどで多少まだ湿っている箇所があるものの、おおむねドライコンディションでのスタートとなった。このセッションからはロータスのヤルノ・トゥルーリとヴァージンのルーカス・ディ・グラッシがそれぞれ元のシートに復帰している。

 周囲が闇に包まれるなか、セッションは序盤からトップチームを含め多くのマシンがタイム計測へと向かい、開始10分にはジェンソン・バトンが早くも1分50秒を切ってくる。その後、フェルナンド・アロンソがバトンのタイムを更新すると、開始25分過ぎにはベッテルが昨年自身が記録したFP2のトップタイムを上回ってくる。ベッテルはなおもタイムを更新し、ひとり1分47秒台のタイムで序盤をリードしていった。

 早くからベッテル、マーク・ウエーバー、アロンソ、バトンがトップ4につけるなか、セッション中盤になるともうひとりのタイトルコンテンダー、ルイス・ハミルトンもタイムを2番手に入れ、この5台が1秒以内につける展開となる。
 一方、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは改修された10コーナーの縁石にのった際にマシンが大きく跳ね上がり、着地の際に左のフロントサスペンションを破損してしまう。このアクシデントで完全に左フロントを失ったスーティルは自力でピットに戻ることができず、そのままコース脇にマシンを止めている。

 しかし、その間もコース上ではバトンがトップタイムをマークして一旦はトップに躍り出ると、ベッテルが再度バトンを上回る1分46秒660をマークする。さらにこのあたりからはスーパーソフトタイヤを投入するドライバーが徐々に現れ始め、多くのドライバーがタイムを更新。オーダーもベッテル、ウエーバーのレッドブル勢が1-2を形成し、バトン、アロンソ、ハミルトンと変わりセッションはいよいよ終盤へと向かっていった。

 しかし、終盤を前にフェラーリのアロンソが自らのミスによりマシンをストップさせてしまう。セッション残り20分を前にターン18の縁石にのったアロンソはエスケープゾーンにうまく逃れることに成功したが、リバースギヤでコース上に戻ったところでマシンが動かなくなってしまい、その後何度か復帰を試みたものの最後はあきらめてマシンを降りてしまう。アロンソは徒歩でピットまで戻り、終盤の貴重な走行時間を失うかたちとなってしまった。

 その後は各車がロングランを中心に走行を重ねたこともあり、大きなタイム更新もないままベッテルが中盤に記録した1分46秒660がトップタイムとなりセッションは終了。レッドブル勢はウエーバーも2番手と好調なスタート。3番手以降はバトン、アロンソ、ハミルトンと変わらず、ウイリアムズのルーベンス・バリチェロが6番手につける結果となった。

 このセッションでマシン修復のトラブルに見舞われたルノーのロバート・クビカはセッション終了間際に無事にコース復帰を果たし、9番手で初日を終了。またザウバーの可夢偉はひさびさの復帰を果たしたチームメイトのニック・ハイドフェルドをひとつ上回る12番手につける結果となっている。

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