ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)開幕戦デイトナ24時間で大クラッシュを喫したゲインスコ/ボブ・スターリングス・レーシングが、今季USCCからの撤退を明らかにした。
ゲインスコ/ボブ・スターリングス・レーシングの走らせていた99号車コルベットDPは、デイトナ24時間の決勝レース中、メモ・ギドリーがドライブしている際に、リシ・コンペティツォーネの62号車フェラーリ458イタリアに追突する形で激しくクラッシュ。マシンは大破するとともに、ドライバーのギドリーは腕と脚に加え、腰やかかとの負傷のため計3度の手術を受け、現在はカリフォルニアの自宅近くの病院でリハビリを行っている。
2007年、09年にグランダム・シリーズを制しているゲインスコ/ボブ・スターリングス・レーシングは、今季からスタートしたUSCCにもコルベットDPでフルエントリー。ただ、第2戦セブリング12時間のエントリーリストには名を連ねていなかった。チームによると、事故によって引き起こされた「人的、及び経済的な負担」によって今季USCCからの撤退を決意したということだ。
「デイトナ後、我々の最優先事項はメモの回復にあったんだ」と語るのはチームボスのボブ・スターリングス。
「メモのこの先の道のりが長いとしても、最悪の事態は脱した。それにより、我々は一歩退いてプログラムの全体を見ることができた」
「2015年の復帰に重点を置いて、今年は身を引くのが得策だと感じたんだ」
チームの声明によると、今季はUSCCという新たなシリーズを注視し、来シーズンに取る選択肢について検討していくという。
なお、今季のレギュラードライバーとして起用されていたアレックス・ガーニーとジョン・フォガーティ、チームクルーらが次なる仕事を探すことができるよう、今季のチームとの契約は解除されているということだ。