ヤルノ・トゥルーリは、今のF1マシンが壊れにくいことは、F1の予測不可能な要素を奪い、スポーツの面白さを損なっていると主張した。ヨーロッパGPでは全24台がチェッカーフラッグを受けた。

 全車フィニッシュはF1史上わずか4度目のことだ。そのバレンシアのレースの後、トゥルーリはRepubblicaのコラムに次のように記している。
「僕らはバレンシアで、以前は考えられない記録を新たに塗り替えた。レースに出走した全24台が完走を果たしたんだ。トラブルも、リタイアも、クラッシュもなかった」
「(ナレイン・)カーティケヤンはF1史上で初めて24位でフィニッシュしたドライバーになった。これがポジティブな記録なのかネガティブな記録なのかは、ドライバーによって違うだろうし、そのドライバーの野心にもよるだろう。僕は嬉しくはない」

 完璧な信頼性はF1からさらに人間的な要素を奪ってしまうと、トゥルーリは言う。
「この記録は逆説的であり、非常に重要な意味を持っている。バレンシアのレースの勝者は当然(セバスチャン・)ベッテルだが、このレースは勝者がひとりではないことを示していると思う。テクノロジーもまた勝者なのだ」
「それは人的ファクターとの戦いにおいて過去数年楽に勝利を収めてきた後、予測不可能な事態、つまり一般的に“メカニカルトラブル”と呼ばれるものに対する哲学的な争いにもついに勝利するようになった」
「10年前から15年前の間、そのころ僕は(F1の)レースを始めたのだが、当時はドライバーはどのようにレースをスタートすべきかは知っていても、どのようにフィニッシュするかは分からなかった。実際、フィニッシュできるかどうかも分からなかったのだ。今は信頼性があることが普通のことになった。F1レースでエンジンが壊れるのを最後に見たのがいつなのか、思い出せないほどだ。コンストラクターは品質管理が非常にうまくなり、どんなに細かいことも成り行き任せにはされない」

 トゥルーリはそういう状況はF1にいい影響を及ぼしていないと述べた。
「このことはふたつの問題を含んでいる。ひとつは、小規模チームが入賞できる可能性が確実に減ったこと。もうひとつは、F1の魅力がさらに減ることだ。バレンシアのレースが1年で最も退屈なレースになったのは、偶然ではない」

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