エイドリアン・ニューエイは、2015年にルノーやフェラーリ、そして新たにパワーユニット競争に参入するホンダが、メルセデスとのギャップを縮めることは「非常に難しい」と警告している。

 新しいエンジン規定が導入された2014年は、メルセデスAMGが19戦中16勝を挙げるシーズンとなり、同じパワーユニットを搭載するウイリアムズが飛躍的にパフォーマンスアップを遂げるなど、メルセデス陣営がライバルメーカーを圧倒する一年となった。

「ルノーとフェラーリが、メルセデスのレベルにたどり着くことができるのか? それは、非常に難しいチャレンジになるだろう。もちろん、ホンダがどの位置に来るのかも分からない」と、ニューエイはSky Sportに語っている。

 2010年から4年連続でチャンピオンマシンを生み出してきた天才デザイナーのニューエイは、今シーズンからチームに“助言および指導”を行うアドバイザー的な役割となり、今後はベン・エインズリーとのアメリカズ・カップ挑戦といったレッドブルの新たなプロジェクトに参画することになっている。

 ニューエイがF1業務の縮小を決断した背景には、今のF1において自由に創造力を発揮する余地がなくなりつつあることが原因であると、以前に述べている。ただ彼は、現在の空力デザインとエンジンパワーの相関関係も決して悪い状況ではないと語っている。

「わずかに劣るエンジンでも、優れたシャシーがあればまだ勝つことはできる。逆もまた同様だ」とニューエイ。
「我々にはエンジンとシャシーの間に合理的で適度なバランスがあるというのが私の見解だし、そうでなければならない」

 昨年のレッドブルRB10は、シーズンを席巻したメルセデスW05よりも空力的に優れていると考えられていたが、ルノー製パワーユニットのパフォーマンス不足で大きなハンディを背負っていた。
 彼らは、ダニエル・リカルドとともに3勝を挙げる意地をみせたものの、メルセデスと互角に渡り合えるまでには至らず、しばしばウイリアムズにも先行されるレースがあった。

「昨年は明らかにエンジンに支配されていたし、我々は(メルセデス陣営の)ウイリアムズが躍進するのを見た」とニューエイ。
「確かにウイリアムズは素晴らしい仕事をしたが、彼らが本当の部分で手にした差はエンジンだったと思っている」

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