2009年F1チャンピオンのジェンソン・バトンは、トヨタのF1撤退はF1にとって悲しいニュースであると嘆くと共に、次々と自動車メーカーが撤退する中で、F1はなんとか生き残っていかなければならないと述べた。

 ホンダ、BMW、ブリヂストンに続いてトヨタがF1撤退を表明、F1に残った自動車メーカーは、メルセデス・ベンツ、フェラーリ、ルノーの3社になり、しかもルノーは現在、将来のF1活動について検討を行っている。代わって来季は新規チームであるUSF1、カンポス、マノー、ロータスが参戦し、カドバック・ザウバーもここに加わるかもしれない。

 ホンダの突然のF1撤退によって昨冬不安な時期を過ごした後にドラマチックなタイトル獲得を成し遂げたバトンは、トヨタが8年間の活動の後にF1を去ったことを悲しんでいる。
「悲しいね」というバトンのコメントをオート・トレーダーが伝えた。
「彼らは続けるものだと思っていた。でもだめだったんだね。F1にとって残念だし、もちろんトヨタにとって残念なことだ。今年はふたつのマニュファクチャラーが撤退した。でも僕らは彼らがいなくなってもなんとか生き抜いていきたいと思う」
「新規チームがいくつか入ってくるけれど、彼らはすぐに強力なパフォーマンスを見せられるわけじゃない。だからこそ悲しいんだ。でもホンダと同じで、彼らには彼らの理由があるんだろう」

 2009年ランキング2位のセバスチャン・ベッテルも、ショックを受けるとともに、トヨタチームの従業員の今後を心配している。
「ものすごく残念なことだ。あまりにも突然だからとてもショックだった」とベッテルはビルト紙に対してコメントしている。
「もちろんケルンで働いている600人の人たちにとっては最悪の事態だね。彼らがどうなるのかが問題だ。投資家が現れて、チームを買収してくれればいいのに」

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