フェラーリは、フェリペ・マッサが不振から抜け出せるようサポートし続けると明言し、改めて彼の解雇説を否定した。

　マッサはこの23戦表彰台から遠ざかっており、マレーシアGPではチームメイトのフェルナンド・アロンソが優勝したのに対し、15位に沈んだ。アロンソは現在ランキングトップに位置しているが、マッサはノーポイントで19位となっている。
　フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであり、ザウバーに所属するセルジオ・ペレスは来季のマッサの後任候補とうわさされているが、マレーシアGPで2位獲得という素晴らしい結果を出し、今季中にもフェラーリ入りするのではないかとの推測も出ている。

　しかしフェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、チームはこれからもマッサを支えていくと断言した。
「今はフェリペに寄り添い支えなければならない。難しい時期だ。彼がマシンに自信を感じられるような解決策を我々は見つける必要がある」
「たとえば予選では正しい方向に踏み出せた。先週末（のオーストラリア）と比べればよくなった。これからマレーシアでの彼のレースペースとパフォーマンスについて分析する」
「このマシンはとても難しい。楽じゃないんだ。それが問題なのだと私は思う。非常によくなるポテンシャルはあるが、一方でかなり難しいマシンだ。今日分かったのは、特別なコンディションの中では特別なドライビングスタイルが必要であるが、非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮できる可能性があるということだ。一方で、他のコンディションではタイヤがだめになってしまう」
「私が一番優先的に考えており、最も必要を感じているのは、チームがフェリペをしっかり守り、彼のために懸命に努力することだ」
「我々は、彼がマシンを、行きすぎることなく限界でプッシュできるような自信を感じられる状況を整えなければならない。限界を超えるのは、限界まで行けないのと同じぐらいよくないからね」