FIA会長マックス・モズレーは、自身の推進するバジェットキャップ制以外にF1を救う道はないと主張しており、既存チームがそれが気にいらないなら自身の選手権を立ち上げればいいと言い放った。
「もし自分自身の規則を制定したいのであれば、自分自身の選手権を組織すればいい、と私は言っている。それが安全性に関する条件を満たすことが条件だがね」とモズレーはスイスのモータースポーツ・アクチュエル誌にコメントした。
「我々はフォーミュラワン世界選手権を持っており、その規則を作っている。我々はそれを60年にわたってやってきたし、今後もそれを続けていく。今論争が生じているが、誰が勝つのか様子を見よう」
BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、バジェットキャップ導入に関しFOTAとFIAは一般的に言われているほどには合意に近づいてはいないとして、懸念を表している。
「モナコでの前回の会合の後、私は非常に慎重な見方をしていた」とタイセンは通信社SIDにコメントした。
「ほぼ誰もが非常にポジティブなことばかり言っているが、私の考えは違った。それは今も変わらない」
「難しい状況であると私は言った。危機的な状況であり、まだ解決に至っていない。今もそうだ。我々はFIAからの返答を待っているとしか言えない。我々はFIAと共に歩むための解決法を見つけるために必死に努力しているところだ」
