ルノーF1チームは31日、スペイン・バレンシアで2010年用のニューマシンR30を発表、集まったメディアの前で公開した。
 
 バレンシアでお披露目されたニューマシンは、ルノーが1980年代の全盛時にまとっていたブラック&イエローのカラーリングが施されている。チームはこの日、ロバート・クビカのチームメイトとしてロシア人のビタリー・ペトロフを起用することを正式に確認した。25歳のペトロフは昨年のGP2シリーズでランキング2位となったドライバーで、F1初のロシア人ドライバーとなる。

 R30を公開したチームはその後フォトセッションに臨み、チーム代表のエリック・ブーリエとクビカ、ペトロフの3人、さらにサードドライバーに就任したタン・ホー・ピンとリザーブドライバーに決まったジェローム・ダンブロシオも加わって撮影を行った。リザーブにはもうひとりチェコ出身のヤン・シュローズも選ばれたが、この日はあいにく出席することができなかった。

 ニューマシンのR30についてチームは、空力のレギュレーションに基づき“進化と革命”のミックスをテーマに前作よりすらりとしたマシンに仕上げ、特にリヤエンドは昨シーズン前半に見られた「ダブルデッカー」型のディフューザーを最大限活用するための調整がなされたという。また、給油禁止に対応するためにシャシーの構造も見直されたといい、より大きくなった燃料タンクを収めることを強いられたとしている。

 代表のブーリエは、オフシーズン初テストに新車の完成を間に合わせたチームを賞賛している。
「冬の間、我々は、チームが今シーズンを最高の形でスタートするのを確実とするため、非常にハードに働いてきた。R30はコンペティティブで強くあり、信頼のおけるマシンでなければならない。我々はシーズンを通してアグレッシブな開発ストラテジーを進むだろう」
「今年初のテストに向け準備はできている。マシンがどのように機能するか、今から興奮しているよ」

 また今年からルノーの一員となったクビカは、「チームは長い期間をかけ新車に取り組んできた。我々が正しい方向に向かっていることは明らかだ」とコメント。「この勢いを持続するとともに、マシンを良くしていくためにも、この冬のテストを最大限に活用する必要がある。我々のプライオリティはよりドライブしやすいマシンであり、様々なコンディションを通して一貫したパフォーマンスが発揮できることにある」
 さらにペトロフも、「新車のルックスは衝撃的であり、このスポーツにおけるルノーの偉大な歴史を思い出させる。初ドライブが待ちきれないし、チームと共に作業を始めるのが待ちきれないよ」と語っている。

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