BMWザウバーの元テストドライバーであるクリスチャン・クリエンは、可能性があると見られていたザウバーのシートが埋まった後も、まだ今年F1の実戦に復帰できるチャンスは十分あると自信を見せている。彼は現在ルノーと交渉していると見られている。

 BMWザウバーは、19日、小林可夢偉のチームメイトとして、ペドロ・デ・ラ・ロサの起用を正式に発表した。現在空いているシートは、ルノー、スクーデリア・トロロッソ、カンポス・メタ1、USF1と残り少なくなってきているが、クリエンは2チームと本格的な交渉を行っていると明かし、まだ2010年F1に参戦することを諦めてはいないと述べた。

「最終的にはドライバー決定はマネージメントの考え次第だ。彼らはすべての要素を考慮して決める」とクリエンは個人のウェブサイトにおいて記している。
「(ザウバーでの)シート争いの一番のライバルはペドロ・デ・ラ・ロサなのは知っていた。決定がここまで遅れたのは、(チームプリンシパルの)ペーター・ザウバーがかなり悩んだからだろう」
「まだいくつか残っているシートはある。2009年のシーズン中に数チームからアプローチがあり、そのうちのふたつと今、本格的な交渉をしているところだ」

 ふたつのチームのひとつはルノーであると見られている。クリエンは、もしレースシートを獲得できなければ、再びテスト&リザーブドライバーの座に戻ることを考えるとも述べている。
「もちろん目標はレースをすることだ。今季F1でレースをすることを、僕は目指しており、まだ十分チャンスはある。いくつか、オーナーシップが変更したチームがある。そういうチームは、マネージメントと戦略が変わり、新しいスタッフが配置につき、チームの新しい枠組みが定まるまで待たなければならないので、決断が少し遅れるだろう」
「もちろん、ドライバー決定は3月の開幕戦バーレーンの前までに行われればいいわけだが、テストの前にラインナップを決めるのが普通だろう。初テストが2月初めか2月中旬かはチームによるけれど」
「テストが削減されたために、テストドライバーという職は以前ほど魅力的ではなくなった。そうはいっても、この可能性を慎重に検討すべきだ。去年は5人ものリザーブドライバーが、10チームからレースドライバーとしてのオファーを受けている。そういう意味ではテストドライバーというポジションにも意味はある。でも、今のところはレースをすることを目指していて、それが何よりも優先される。2010年にグリッドにつけるチャンスは十分あると思う」

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