全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿は13日、ノックアウト形式の予選が行われ、伊沢拓也（DOCOMO DANDELION）がSF最初のポールポジションを獲得。2年連続の開幕ポールを得た。2番手には小暮卓史（NAKAJIMA RACING）が続いている。

Q1：
　午前に続き、快晴の下迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿の公式予選。今季もノックアウト形式の予選で争われるが、13時50分からスタートした予選Q1では、開始から6分というところでいきなり赤旗が提示されてしまう。

　この原因となったのは、今季スーパーフォーミュラデビューとなるジェームス・ロシター（PETRONAS TOM'S）。2コーナー立ち上がりイン側のスポンジバリアに激しくクラッシュしてしまい、マシンの左サイドとリヤを大きく破損。F1テスト経験も豊富なロシターには痛い予選となってしまった。

　その後再開されたセッションでは、リチャード・ブラッドレー（KCMG）がコース後半でスロー走行を強いられることに。シケインまでたどり着き、その後は惰性でピットに戻ることができたが、ブラッドレーがピットに入るのとほぼ同時に、それを合図にしたかのようにほぼ全車がコースインした。

　チェッカーに向けて次々とタイムが更新されていく中、トップタイムを奪ったのは小暮。ただひとりこのセッションで1分38秒台に入れ、Q1をトップで通過。次いで中嶋一貴（PETRONAS TOM'S）が2番手、そして佐藤琢磨（TEAM無限）が3番手に入り、手応えをアピールした。

　Q1でノックアウトとなったのは、安田裕信（KONDO RACING）、中山友貴（HP REAL RACING）、中嶋大祐（NAKAJIMA RACING）、嵯峨宏紀（TOCHIGI Le Beausset）、リチャード・ブラッドレー（KCMG）となっている。

Q2：
　続いて行われたQ2。気温、路面温度ともあまり変化がない中、Q1を6番手で通過したルーキー平川亮（KYGNUS SUNOCO）を先頭に各車がコースインしていく。各車ウォームアップを終えアタックを展開していく中、トップに立っていた松田次生（Lenovo TEAM IMPUL）のタイムをチェッカー間際に塗り替えてきたのは琢磨！　さらにそのタイムを山本尚貴（TEAM無限）が塗り替え、TEAM無限がワン・ツーでQ2を通過してみせた。

　3番手は松田で、4番手にジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ（Lenovo TEAM IMPUL）と、インパル勢が3〜4番手に。伊沢拓也（DOCOMO DANDELION）が5番手、平川が6番手となった。一方、Q2脱落となったのは平手晃平（P.MU/cerumo・INGING）、国本雄資（P.MU/cerumo・INGING）、アンドレア・カルダレッリ（KYGNUS SUNOCO）、塚越広大（HP REAL RACING）、武藤英紀（DOCOMO DANDELION）、そしてQ1のクラッシュで出走できなかったロシターとなった。

Q3：
　Q2で記録されたタイム差がコンマ4秒ほどという、超僅差の8台で争われたQ3。14時45分にスタートしたQ3は、コースオープン直後はまったく動きはなく、昨年同様残り5分が近づいたところで各車相次いでコースイン。アタックに必要な間隔を築きアタックに入っていった。

　そんな中、鬼気迫る走りでポールポジションを獲得したのは伊沢！　Q3から着実にポジションを上げてきた伊沢は、1分38秒217というタイムで0.116秒差をつけ2年連続となる開幕ポールを決めることに。2番手には小暮卓史（NAKAJIMA RACING）が続き、松田、オリベイラとLenovo IMPUL勢が2列目を占めた。

　その後方、3列目を占めたのは好調TEAM無限勢。山本が5番手、そして琢磨は6番手に食い込み、昨年のJAFグランプリと並ぶ予選最上位を得た。7番手は中嶋一貴（PETRONAS TOM'S）、8番手に平川という予選結果となった。