2001年に当時のプロスト・グランプリからF1に参戦した経験を持つチェコのトーマス・エンゲが薬物テストで陽性反応を示したとして、現在参戦するFIA GT1世界選手権に出場できない状態になっている。
今シーズンのエンゲは、FIA GT1でドイツのライター・エンジニアリングが走らせるランボルギーニ・ガイヤルドLP600+をドライブしているが、シリーズ第3戦のスペイン・ナヴァーラ後に実施された薬物テストで陽性反応を示したと伝えられている。
今年35歳になるチェコ出身のエンゲは、過去にも薬物で苦い経験をしている。2002年に現在のレッドブル代表クリスチャン・ホーナー率いるアーデンから参戦した国際F3000でランキング1位を獲得するものの、この時も薬物テストに引っかかりランキング3位へ降格となっている。
「ショックを受けている」とエンゲは語っている。
「2002年の事件以降、私はドーピングに関するものに対して常に注意を払ってきた」
「この間私は長期的な健康問題に苦しみ、禁止物のリストに載っている薬を服用することができるよう、最近もFIAに免除を求めていた」
「今、どうしてこのような状況に陥ったのか、専門家と相談したいと思っている」