19日、デイリースポーツ・オンラインがプロ野球選手として中日ドラゴンズ、オリックス・ブルーウェーブ、東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍した山崎武司さんが、2014年からGAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦すると報じた。
山崎さんは1987年に中日に入団。2003年からはオリックスに移籍し、05年からは楽天、12年に中日に復帰。2013年に現役を引退した。そんな山崎さんは現役時代からクルマ好きとして知られ、自宅には膨大な数のミニカーを所有するほか、フェラーリやランボルギーニ等スーパースポーツカーも所有する。
また、ふだんからレーシングカートもドライブするようで、J SPORTSで昨年末から放映された『BANZAI! 野球好き』では脇阪寿一とも対戦。収録を見守った関係者によれば、「本格的に走っていて、なかなか速かった」とのことだった。
デイリースポーツによれば、山崎さんは現在野球解説者としての仕事があるが、同時に2014年からGAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦するという。チームはP.MU RACINGとなる。
山崎さんの参戦体制についてオートスポーツwebがインギングに問い合わせた内容によると、昨年GAZOO Racing 86/BRZ Raceで初年度のチャンピオンを獲得したP.MU RACINGの山野直也との2台体制になるようだが、マシンのカラーリングやチーム体制等はまだこれから検討するとのこと。解説業もあり全戦に参加することはできないが、数戦に参加する方向のようだ。ただ、いずれにしてもまだライセンスも取得していないため、“レーシングドライバー”としてのデビューにはまだ時間がかかりそう。
GAZOO Racing 86/BRZ Raceは2013年からナンバー付きのトヨタ86『86 Racing』、スバルBRZ RA Racingの2車種が出場できるレースとして始まったワンメイクレース。ナンバー付きということもあり改造範囲は狭いが、タイヤ銘柄が選べることや、スーパーGT等で活躍するプロドライバーが多数出場したこともあり、非常にハイレベルな戦いが展開されている。
また、エントリー台数が非常に多く、スーパーGTやスーパーフォーミュラのサポートレースとして開催されたレースでは、フルグリッドの倍近いエントリーが集まり、予選落ちのマシンが出場するコンソレーションレースさえもフルグリッド近い数になることもあった。
山崎さんにとっては、まずは予選突破が大きな壁になるかもしれないが、昨年のチャンピオンのチームメイトになるのはメリットでもある。GAZOO Racing 86/BRZ Raceにとってもモータースポーツ界にとっても、楽しみなトピックスと言えそうだ。