日本の自動車部品メーカーである曙ブレーキは4日、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスとのテクニカルパートナーシップ契約を2015年まで延長したことを発表した。
曙ブレーキは2007年からマクラーレンと提携し、同チームにブレーキ部品の提供と技術開発を行ってきた。両社は2007年のパートナーシップ以来、32回のグランプリ優勝のほか、ポールポジション28回、ポイント獲得回数は154回を記録している。
2008年にはルイス・ハミルトンとともにワールドチャンピオンを獲得。また同社は、マクラーレンMP4-12C GT3レースカー専用のブレーキキャリパーとブレーキパッドも開発、提供している。
今回の契約更新に際し、曙ブレーキ代表取締役社長である信元久隆氏は次のように述べている
「世界最高のブレーキメーカーを目指す我々にとって、次のステージに上がる誇るべき歴史的な瞬間です。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスと我々のパートナーシップ以前には、アジア製のブレーキシステムがF1の表彰台に立ったことはありませんでしたが、我々は32回もの優勝を経験しました。さらに、マクラーレンのMP4-12C GT3専用に我々のブレーキキャリパーとブレーキパッドが採用されたことを誇りに思います。我々はこれからもブレーキエキスパートとして新しい技術開発を挑戦し続けます」
一方、マクラーレンのチームプリンシパルであるマーティン・ウィットマーシュは次のように答えている。
「akebonoのエンジニアは世界最高峰レベルへの挑戦にとどまらず、2007年のパートナーシップ開始以降、我々をグランプリでの優勝に30回以上も導いてくれました。ブレーキ技術に対するakebonoのたゆまない精錬と改善は、ラップタイムとして成果が出ています。そしてその成果は、彼らの勤勉さ、姿勢、そして努力を証明しています。我々は確信をもってakebonoをGTプログラムの独占的なブレーキサプライヤーとして指名しました。それはF1における彼らの信念に裏付けられた素晴らしいパートナーシップがあったからです」
マクラーレンは今回の会見において、当初、曙ブレーキとの提携を始めるにあたり、一切の妥協なく曙のパーツをテストしたと明かし、その性能がチームの期待に十分応えるものだったと述べている。