昨年までスクーデリア・フェラーリで、ビークル&タイヤインタラクション・デベロップメントとして活躍した浜島裕英。その浜島さんのコラムがF1速報サイトで連載中です。題して、「浜島裕英のグランプリ人事査定」。今回、F1速報サイトでしか読めない第15回コラムの一部をお届けします。

第十五回査定 「人材発掘」
 日本GP。F1速報、鈴鹿サーキットなどなどによる、イベント満載の週末でしたね。ご来場なさった皆様は、エンジョイなさいましたでしょうか? 海外のGPでは、ここまでしっかりとしたイベントが組み込まれていることは、あまりありませんからね。鈴鹿サーキットさん、偉いです!!! また、日本のファンの皆さんの観戦態度や、チームを歓迎する姿勢から、ドライバーそしてチームもイベントにかなり協力してくれていますよね。

 さて、今回もピレリはタイヤの最低空気圧を従来よりも上げて来たようですが、その影響はシンガポールほどではなく、限定的だったようです。鈴鹿では、中高速コーナーが連続し、リズミカルにコーナーを周っていく必要性があります。つまり発生するダウンフォースが大きいため、内圧が高くてもその影響が出にくかったのだと思います。低速サーキットで18psiを1psi上げるのと、ここ鈴鹿で20psiから1psi上げるのとでは、その割合からも影響度が少なくなることがお分かり頂けると思います。

 レースではマクラーレン・ホンダに期待した方も多かったでしょうが、前回のこのコラムでもお話ししたとおり、鈴鹿サーキットで期待するのは、時期尚早です。国際映像で、他車に抜かれるシーンを多数見せられて、ショックを受けた方もいらっしゃったことでしょう。

 しかし、フェルナンド・アロンソやジェンソン・バトンがその運転テクニックを駆使して防戦し、少しでも上位に留まろうと必死に努力していた姿には、感動すら覚えました。ヘアピンで、目いっぱいアウト・イン・アウトのラインを採って、エイペックスを外して大回りし、エンジン回転を落とさないようにしてスプーンへと向かう辺りは、流石ワールドチャンピオンと言う走りでした。そして、ポイントは獲れませんでしたが、この世界でも最も厳しい鈴鹿サーキットで2台が完走したことは、マクラーレン・ホンダにとって大きな収穫だったに違いありません。来年へ向けてのステップと捉えたいと思います。

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