WRCラリーアルゼンチンは5月27日(金)、デイ1のセクション2として合計6本のSSが行なわれた。天気は快晴に恵まれ路面コンディションはドライ。コースの表面にはルーズグラベルが浮き先頭スターターには不利な路面状態だ。

 この日のオープニングとなったSS2でトップタイムを刻んだのは、シェイクダウンでトランスミッション交換を行ったヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)だった。4番手スタートと比較的遅い出走順を追い風に、ラトバラは2番手タイムのペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)に2.5秒差をつけ、総合順位でもトップに浮上した。
 午前中のセクション最後のSS4ではラトバラが3ステージ連続となるベストを刻み首位、ソルベルグも2番時計で総合2位を守る。以下3位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)、4位セバスチャン・オジエ(シトロエンDS3 WRC)、5位セバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)という順位になった。

 ハプニングが起こったのはビラ・カルロスパスでの昼のサービスだった。サービスに入る前のリグループで、4位につけていたローブがタイムコントロールに早着し1分間のペナルティを課せられたのだ。ローブによれば、まずコ・ドライバーのダニエル・エレナが本来よりもはやいタイミングでタイムコントロール前の停車位置に進むよう指示。しかし、タイムコントロールの停車位置を示すボードのまわりに人々が集まりそれを見逃したローブは思わず先に進んでしまい、結果的にタイムコントロールに早着してしまったという。1分間のペナルティが課せられた結果ローブは5位に沈んだ。

 午後のループステージに突入してもラトバラのスピードは衰えず、4本目となるベストタイムを記録。ソルベルグはやはり4本目となるセカンドベストで両者の差は13秒9に開いた。続くSS6ではソルベルグが今回初となるベストで12秒1差に接近。デイ1最終のSS7ではローブがベストタイムを記録。ラトバラがソルベルグを上まわる2番手タイムでリードを18秒2に広げデイ1を締めくくった。
 ローブは結局1分30秒3と大きく遅れてしまったが、状況を鑑みてオフィシャルがペナルティを取り消す可能性もある。先が読めない中、ローブとしては諦めずにデイ2でも攻め続けるしかない。

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