トヨタ自動車のマスタードライバー、成瀬弘さんが23日、ドイツ・ニュルブルクリンク近郊で亡くなったことについて、トヨタ自動車の豊田章男社長は24日、“モリゾウ”の名で展開している自身のブログで悲しみを吐露した。

 豊田社長は自ら“モリゾウ”の名でニュルブルクリンク24時間に参戦するなどモータースポーツ好きで知られ、マスタードライバーだった成瀬さんに厚い信頼を寄せていたことは広く知られている。23日、ニュルブルクリンク周辺の公道で成瀬さんが亡くなったことを聞いた豊田社長は、“モリゾウ”の名で展開している自身のブログ(http://gazoo.com/G-Blog/Driver/index.aspx)に『成瀬さん』というタイトルで記事を投稿した。

「成瀬さんが亡くなられました。あまりに突然の訃報に、言葉もありません。ドイツで、ニュルで、LFAで……。成瀬さんは聖地に還っていかれました。成瀬さんとの出会い、成瀬さんの言葉、成瀬さんの走り……、色んなことが、ついこの前の出来事のように思い出されます。」と豊田社長は綴る。

 しかし、豊田社長は「こういう悲しいことが起きてしまい、いまだに信じられませんが、私たちの『いいクルマづくり』が止まることはありません。トヨタは人材の育成が遅れてきたと反省する中、成瀬さんは全身で、後輩の育成に努められてきました。この流れを止めてはいけない」と成瀬さんの意志を継いでいくと明言。「成瀬さんの魂は、モリゾウの心の中でいつまでも息づいています。『もっといいクルマ』をつくります」と毅然と語った。

 とは言え、記事の最後には「でも、やっぱり悲しい……」と豊田社長はともにモータースポーツ活動を推進していた成瀬さんの急逝に素直な悲しみを吐露した。

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