F1第17戦韓国GPは現地時間22日の午前10時から韓国国際サーキットで1回目のフリー走行が行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。BMWザウバーの小林可夢偉は13番手、HRTの山本左近は22番手となっている。
気温18度、路面温度25度で迎えた韓国GP初日。遅れていたコース作業もなんとか間に合い、無事に1回目のセッション開始を迎えた。このセッションではヴァージンがルーカス・ディ・グラッシに代えて、ジェローム・ダンブロシオを起用している。
ドライコンディションのなかで予定通りセッションが始まるとロータスのヘイキ・コバライネンを先頭に各車が続々とコースへと向かい、開始から5分が過ぎてトロロッソのハイミ・アルグエルスアリが最初にタイムを計測した。舗装されて間もないコースを初めて走行したドライバーたちは、いつもよりゆっくりとラップを重ねていくが、やはりコース上は砂ボコリなどの汚れがひどく、非常に滑りやすい様子。何人かのドライバーが時おりカウンターをあてる姿も見られ、各車はインスタレーションラップ後もピットインを繰り返しながらコース確認の周回を重ねていった。
序盤はアルグエルスアリのほかに左近のみが2分台のタイムを計測するに留まっていたが、開始30分を前にミハエル・シューマッハーが1分53秒台をマークして一気にタイムを上げてくると、続けてセバスチャン・ブエミ、そしてレッドブルのマーク・ウエーバーらがトップタイムを更新してくる。
トップに立ったウエーバーは中盤以降も着実にタイムを上げていき、開始45分の時点で1分44秒837をマーク。トップでセッションを折り返し、以下ニコ・ヒュルケンベルグ、シューマッハー、可夢偉、ブエミらが上位を形成。ここまでに13台がタイム計測を行い8台が1分50秒を切っている状況だ。
その後、セッションは一旦ヒュルケンベルグがウエーバーのタイムを上回ったが、開始から1時間を迎えるところで今度はレッドブルのもう一台を駆るセバスチャン・ベッテルが1分44秒台をマークしてトップに躍り出る。一方、ここまでタイム計測を行っていなかったマクラーレン勢はジェンソン・バトンがようやく周回をスタートさせ、すぐに2番手タイムをマークした。
残りが30分になると、そのバトンがトップタイムを塗り替える。HRTのブルーノ・セナはセクター2のターン7で単独スピンを喫してストップ、マシンは右リヤにダメージを受けており、セナはその場でコクピットを離れた。また、ホームストレート手前のターン18では多くのマシンがフラットになった縁石をまたいでいくために、マシンが通過するたびに砂ボコリが舞っている。
セッションは序盤からコースオフするマシンも多く見られたが、終盤には路面状態も落ち着きをみせ、ロズベルグがトップとなって迎えた残り10分では、各車が続々とタイムを更新。そのなか、セッション終了直前に1分40秒887をマークしたハミルトンが最終的にトップとなった。
ハミルトンとともにタイトルを争うベッテルは4番手、バトンが5番手、ウエーバー7番手、フェラーリのフェルナンド・アロンソは15番手で最初のセッションを終えている。